第8話 言葉の魔術師(679文字)
「そうだ。確かに俺が言葉の魔術師だ。」
紺色の涼しげな着物を身に纏った、古風な風貌の男が言う。男は眼前の異形の怪物を睨みながら言葉を続ける。
「貴様の推察通り俺、いや、正確には俺の一族は遥か昔から言葉を操る
それは一瞬のことだった。男が言葉を放った刹那、目の前の異形の怪物を一瞬のひらめきが襲った。光は瞬く間に怪物の体躯を貫通し、その体は塵と化した後に霧散した。
男はこうして妖退治という一族の使命を果たし終えた。その事を確認した男は暗い森の中から、黄色い光の塊に溢れた街の方角へと足を向けた。
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