(二)-6

 そして正午前に学校は終業し、ログアウトした。

 ログアウトする寸前に、デニスが「また明日ね」と声をかけてきた。しかし、ログアウトが速く「明日」のところで音声が途切れてしまった。




 翌日気づいたら、僕は自宅のダイニングにいた。テーブルの上には大きめの円形のプレートに目玉焼き、ブロッコリーのゆでたもの、それからトーストされた食パン一枚が乗っていた。昨日と同じ朝食だ。

「おはよう、サム」

 この声は、ママだ。昨日と同じく、ママはエプロン姿でさっきからダイニングとキッチンを行ったり来たりしている。三人目の目玉焼きを皿に滑らせて乗せた。


(続く)

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