(二)-5

 隣の児童に話しかけられた。紺色のパーカーにジャージのズボンを履いた、デニスという名前の男児だった。彼はこの学校に三年間も通っているという。

「お友達になりましょう」

 デニスの提案に、僕は「はい、友達になります」と答えた。

 この日の学習内容は、翌日の教科の時間割データを確認することだった。

 教室の壁に貼られている、マス目状の貼り紙を見た。「時間割」と書いてあるものだった。それに触れて、データをダウンロードした。翌日は国語、国語、算数、算数、社会、社会という時間割だった。


(続く)

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