第2話 未知の生命体、コギャルとの遭遇
小室哲哉の制作した楽曲が、世の中を席巻していくのと同時並行で、彼女達は出現した。ファッションや、髪形、遊び方、行動範囲、言葉使い、愛用するアイテムやコスメなど、コギャル発でブレイクした商品は、枚挙にいとまがない… 当初、したり顔の大人達は、彼女達を笑い、小馬鹿にしていた。しかし、マーケティングリサーチをするにあたり、彼女達のセンスは欠かせないものであったし、時代の流れは完全に、コギャルを中心に動いていた。そして、それをあざ笑うかのように、彼女達は、援助交際を発明して、その大人達から金品を巻き上げていった。
しかも彼女達は、洗練されていて、可愛かった。
やがて、彼女達の存在は、自分達のテリトリーにも進出してきて、知人のオジさんは嬉しそうに、「この前コギャルと飯を食べて、プリクラ撮ったんだよね。」と自慢気に語りだし、「で、いくらでしたんですか?」と尋ねると「いやいや、してない、してない。口でしてもらっただけだから。」確かにしてはいないが、バッチリ、すっきりはしたんだと思い、早速、その子らを紹介してもらう手筈を整えた。
当時、交際していた20代の女性はいたが、オレはルーズソックスで、一段と長く目に映る、10代のコギャル達の脚にすっかりヤラれてしまい、前のめりで、その「援助交際」とやらの機会をうかがっていた。
しかし、彼女達の活躍に対して、オレはどこか疑問を感じていた。夜の街で楽しそうな彼女達の姿を眺め、たまに目が合った時に、「グロかわいいね!」とからかったり、「3Pだと、おいくらですかね?」とバカな質問をして、仲間とおどけていた。
そんな日常が、仕上がっていき、自分の中で、典型的コギャルというひな形が出来上がった。
ルーズソックスは鉄板として、財布は、ハイブランド、ヴィトンかグッチ。シャネル・エルメスまでいけばアガリ。ラルフローレンのベストや、カーディガン。厚底ブーツなどで、武装しているのが、ごく一般的なコギャル。
しかし、飛び抜けて高いものや、センスのいいものを身に着けてる、素性の知れないコギャルも存在していた。
雑誌にカテゴリーがあるように、「egg」もいれば、
「Cancan」もいるという事なんだろうと、自分勝手に処理をしていた。
結局、現役女子高生と援助交際をする機会は持てなかったが、元コギャルという人種とは、よく風俗で出会った。
勉強もせずに遊び呆けて、受かる学校も無くなり、浪費癖だけが残り、なれの果てが風俗嬢という、笑えない悲劇、喜劇なのか?
それにしても、彼女達はよく笑う。二言目には、
「受けるんですけど〜!」と実際に受けた様子で笑う。
そして、話を聞くと彼女らは口々に、ネイルサロンを経営したいとか、トリマーを目指しているとか、割としっかりとしたビジョンを持っている娘が多かった。
ある日、交際していた、銀行に勤めている女と部屋で話した時に、コギャルの話題になったのだが、凄い勢いでギャルを罵りだした。アタマわるそーとか、メイクとったら、ヒドいよとか、今だけ、今だけ。とか、まるで個人的な恨みでもあるかのように、悪態をついた。
でもオレが、「何かの可能性みたいなものは、彼女達にはありそうだけどな…」と言うと、「バッカじゃないの!かわいいとか、思ってんでしょ?」と完全に見抜かれていた。
この一件とは、別な理由でこの女性とは別れることになった。その理由とは、あまりにも性欲が強かったからだ。女性の生理的な原理で、性交を求められる事ならまだしも、この女性の性癖は、好きモノとか、ヤリマンのレベルだった。彼女自ら、大人の玩具を買い集め、使いこなすよう、オレに命じてきたのだ。ラブホテルでたまに遊ぶ程度なら、オレだってウェルカムだ。別にオレが調教したのではない。自発的にこの娘は、その境地に辿り着いたのだった。ある意味、あっぱれだが、当事者のオレには、心が折れるし、体力もいつまで持つかわからない。
親は資産家で、賢く、料理も上手だったが、結婚したいとは、一切思わなくなった。
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