05 加湿器

 水が入れられてタンクから、多くの蒸気を生み出し、霧を撒いていく。君たちの喉の癒して、咳を少しでも減らしていくことが役割だからさ。

 世界が暗くなっているときに、いつも稼働している。水がブクブクと心躍らせていく。静まり返った部屋で、それほど、音を立てずに、躍りつくす。それを気に留めることもない世界を作り出していく。心が躍っていることは、内緒だからね。

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