第064話 未来予想図

「……お待たせ、しました」


 最上級顧客室V.I.Pルームの扉をあけ、半身だけリィンが姿を見せて申し訳なさそうにそう言う。


 シャワーを浴びて風呂に入り、さっぱりしてから髪を乾かすという工程を経ているので、あれから結構な時間が経過している。

 女性のそういう準備に時間がかかるものだということは理解できているので、待たされたという感覚はあまりない。


 リィンとてエルフとはいえ女の子。

 女の子としては当然の準備に時間がかかったことを恥じているわけではないだろう。

 その過程で自分の躰がどういう状態だったかを確認したために赤面せざるを得ないのだ。


「あ、はい」


 だが当たり前のようにボディ・ペイントにしか見えないボディ・スーツ一着で出てくるのはどういう感覚なのだろう。

 昨日のフード付き長外套ロング・コートは当然正体を隠すために身に纏っていたんだろうに、なぜ今身につけていないのか。


 エルフという正体の前に、自分のボディラインを隠そうとしてください。


 正直目のやり場に困るんだよ!

 いっそダイナマイト・バディなら「えっろ!」と喜んでおけば正解な気もするが、リィンの華奢な小躰だとなんというかこう「あかん」感じが半端ない。


「……えーと。出かける前にいろいろ前準備したいから、いったん部屋に戻ってもいいかな?」


 このままだと『黒化』を解除してエルフの特徴である耳を隠せたとしても、行く先々で官憲ポリスメンに通報されて、全力で俺が職務質問されるハメになる未来しか見えない。

 いかに今の俺が精悍で見目麗しい青年の姿をしているとはいえ、シルエットでいえば全裸の美少女を連れて街中をうろうろしていては流石にどうにもなるまい。


 リィンの正体を隠すための魔導具マジック・アイテムだけではなく、アリスさんに選んでもらった服も一揃い持ってきていてよかった。

 どう考えても少女サイズの服を購入する俺を見る、アリスさんの半目に耐えた甲斐があったというものだ。


 それとてもう、随分と昔の記憶ではあるのだが。


「――え」


「え?」


 だが俺の提案に一瞬固まったリィンに対して、俺も驚いてしまった。

 え、一度は入っていた部屋にもう一度入るのに何か問題があるのだろうか。


「ちょっと待って、ね」


 なぜか赤面をより深くして、俺を再び待たせたままに扉を締められた。


「――どうぞ」


「あ、お邪魔します」


 今度は一分も経たないうちに扉を開いて迎え入れられる。

 俺に見られては拙いシロモノは、ほぼ一瞬で対処できるたぐいのものだったというわけだ。


 なんとなく思い当たるモノはなくもない。


「で、さっそくなんだけど、今日はリィンと一緒に街を見て回ろうと思って」

 

「うん。でも……」


「エルフが『贖罪の種族』だとか『忌むべき民』だとか言われているのは勉強したのでもう知ってる。個人的には言いたいこともあるけど、騒ぎを起こさず街を見て回るのであれば、たしかにリィンを今の格好のまま連れまわすのが拙いってのは理解もしてる」


 無駄に広い客間にいったん腰を下ろしてそう話す。


 開いたままの障子の奥に見える、きちんとたたまれたお布団がなんか妙に生々しい。

 リィンとしても干してから部屋を出たい気分ではあるのだろうが、さすがにそんな時間もなければ、生活魔法とでもいうべき便利な魔法は持っていないようである。


 というかリィン、一番不味いのはそのボディ・スーツだってわかってる?


 極端な話、『黒化』もエルフの耳も、俺とリィンが開き直って「だからどうした」っていう態度を通せばなんとでもできなくもないけれど、さすがに今の格好のリィンを連れまわすのは俺には無理だぞ?


 いやリィンにとっては普段着感覚なのだろうけれど。


「なので変装してもらわなきゃならないんだけど、抵抗ない?」


「そうすればマサオミと一緒に普通に街を見て回れるのなら、平気」


 エルフとしての誇りとか、そういうのがあるかもしれない。

 実際ティコから提供された『聖教会』の禁書の多くには「エルフは気位が高い」と記されていたし、エルフにとって耳は神聖なものらしいし。


 などと思っていたのだが、そこは笑顔であっさり承諾された。


 屈辱に耐えてでも、というような悲壮感などまったくなく、そうしさえすれば遠慮なく街を出歩けることを本気で喜んでいるように見える。

 なんとなればどんな手段で『黒化』と自分の耳を隠そうとしているのかに、興味津々の様子ですらある。


 素なのかどうかは保留だが、わりと嬉しいことも言ってくれているし。


「……だったらこれ」


「これ、私のネックレス? どうして? それにピアス……じゃない、イヤリング、ね」


「まあそこらもおいおい話すよ」


 なので『黒化』解除のためのネックレスと、エルフの耳を人のものに見せるためのイヤリングを手渡す。

 イヤリングのデザインは『世界の淵ワールド・エッジ』の女性スタッフたちが「超絶美少女のエルフ」を想定しておこしてくれたものなので、少なくとも「ダッサ」と一刀両断されることはないはずだ。

 俺にはよく理解できないが、繊細なデザインでリィンに似合っているとは思う。


 ネックレスの方はリィンが疑問を持ったとおり、リィンが今も大事に身につけているものとそっくり――というか『時間遡行』によって増殖したもう一つのホンモノである。


 随分と『世界の淵ワールド・エッジ』の手によって魔改造されているとはいえ。


 とりあえずネックレスが『黒化』を、イヤリングが耳を隠すための魔導具アイテムだと説明すると、自身の持ち物と瓜二つのネックレスを見つめて覚悟を決めたような表情をしているリィンである。


 『黒化』を解除する際に伴う快感を、もうリィンは覚えてしまっているからだろう。


「それは大丈夫。俺が触れるほどではないと思う」


「――やっぱりさっき、私に触れた?」


「イイエ?」


 要らん助言をしたせいで、起き抜けのリィンがああなっていた原因がやはり俺だろうという半目を向けられるがここはスルー。

 証拠がなければ罪は確定できません。


「……っ!」


 意を決して二重にネックレスをつけたリィンは、歯を食いしばって声が漏れることをなんとか耐えきった。

 さすがに息遣いが荒くなって湧き出す汗を止めることはできないみたいだが、堪えているうちに『黒化』は解除され、純白のリィンになってゆく。


 足元で素の表情でそんなリィンを見つめているクロではあるが、こいつが『世界の淵ワールド・エッジ』が生み出す『人造神遺物ニア・アーティファクト』を含めたあらゆる魔導具アイテムを制御しているのはもはや確定してるんだよなあ……


 頑なに人語を話さないのは、従魔が人化することを許せない派が神々開発の中にはいたのかもしれない。


「これで『黒化』についてはなんの問題もない。あとは……」

 

「つけて、くれる?」


 息を荒くした白いリィンが、上目遣いで色っぽく問うてくる。

 子供にしか見えない体躯なのに、髪をかき上げて左耳を晒す仕草が様になっていて艶っぽい。


 エルフの特徴である長い耳を隠すためのイヤリング。


 ただ単に幻覚魔法を応用しただけの、今の『世界の淵ワールド・エッジ』の技術にしてみればおもちゃのような魔導具アイテムではあるが、これでも一般的な魔導具アイテムからすれば時代錯誤遺物級オーパーツ・クラスではある。


 というか魔導具アイテムとしてどうのこうの以前に、最高級の貴金属を使用した超高級宝飾品であることは誰の目にも明らかだ。


 それをエルフの耳につけてくれって――


「いいの!?」


「…………!? もしかしてマサオミ、意味、わかってたりする?」


「……わりと真面目にエルフについて調べましたので」


「……自分で付けます」


 しまった、思わず驚愕を表に出してしまった。

 しれっと知らないふりしてつけてしまえばよかった。


 まあ真っ赤になったリィンが見れたから良しとするけれども。


 直接的なエロ系ではなく既成事実をつくるチャンスを、リィン本人が与えてくれていたのにそれをフイにするとはなんたる野暮天。


 エルフにとって自分の耳に装飾品――イヤリングやピアスを異性につけてもらうという行為には特別な意味がある。

 イヤリングであれば恋人以上、ピアスであれば夫婦でなければ許されない特別な行為なのだ。


 人にとってのキス以上と言っても過言ではないだろう。


 俺がそれを知らないと思って、リィンはああいってくれたわけだが……

 俺が野暮天だったばかりに二人ともいたたまれない結果になってしまった。


 なんとかこれは今日のデートで汚名返上、名誉挽回しなければ。

 どんな年齢でもどんな世界でも、女性に恥をかかせたままでは男が廃る。


 左手に銃を仕込んだ最強の蛇種を名乗るナイス・ガイもそう言っておられる。


「あとこれ着てくれるかな……」


 白を基調色とした清楚系ワンピースを渡したら結構素で引かれた。


 いやどうせもう一回お風呂に入るつもりだろうし、そこまでどんびかなくてもよくないですか? ここで着替えを眺めようって意味じゃないですよ?

 個人的にはリィンが今の格好で街へ出ようとしていたことの方がドン引き案件なのですが。


 まあなんとかこれで、迷宮都市ヴァグラムを二人で憂いなく見て回れる準備は整ったか。




 ◇◆◇◆◇




 なんかわりと自然に手を繋いで一緒に歩いているリィンと俺である。

 俺の方はともかく間違いなくリィンは照れてはいるのだろうが、他人と普通に触れ合えるという嬉しさの方が羞恥を上回るらしい。


 赤面しながらもずっとニコニコしているリィンのその様子は、街ゆく人々から基本的には好意的な視線を向けられることになっていた。

 中には「死なねーかなこいつら」といった、中の人としてはとても共感できる視線も少なからずありはしたが。


 ――恥ずかしいけど、俺と手を繋いでいるのが嬉しくてたまらないって感じだもんな。


 まあ外れてはいないのだ。

 それがまだ恋愛感情には至っていないというだけで。


 そりゃまあ、手をつなぐだけでこれだけ嬉しくなってしまう女の子に、一足飛びで愛だの恋だのを理解してくれという方が無茶振りなのだろう。


 とにかくそんな感じで、リィンと俺の初めてのデートは始まった。


 最初に高級店が並ぶ通りへ赴き、服や装飾品を見て回った。

 なにか買おうかと提案してみたが、そこは相変わらず頑なに拒まれた。


 昼は有名な喫茶店で軽めの食事をした。


 午後からは活気あふれる市場を一通り眺めた後、冒険者向けの武器や防具、今の俺からすれば取るに足りない魔導具アイテムを扱っている専門店街を覗いて回った。


 旧支配者エルフであるリィンから見てもそう魅力的な武器や防具、魔道具アイテムがあるわけでもないはずだが、最も時間をかけたのはそのあたりだった。


 目を輝かせて一つ一つを手に取って確認し、自分が冒険者としてデビューするならこんな装備、というような話でえらく盛り上がってしまった。


 俺もリィンも、もはやそんな店売り装備をして迷宮ダンジョンに潜る域にはいない。

 俺は装備もレベルもそうだし、リィンにしたところで装備している魔導器は店売りの武器防具などとは桁違いの性能を持っているモノばかりのはずだ。


 それでもものすごく楽しかったのだ。

 自分たちが新人冒険者ルーキーとしてデビューするなら、こんな風なジョブでこんな風な装備で、という空想に心を遊ばせるのは本気でわくわくするものだった。


 いずれ絶対に、この空想を現実にしてやろうと改めて心に誓うくらいには。


 店主からは冒険者の彼氏にじゃれつく、可愛い彼女といった目で見られていたと思う。

 まともな格好をすれば、リィンは意外と背が小さいだけでそれなりの年齢に見えなくもないのだ。


 今は18、19歳あたりの肉体年齢となっている俺と並んで歩けば、きちんと美男美女の彼氏彼女に見えるあたりが女は恐いなと思わせる。


 どこか誇らしげな様子のリィンの表情も込みで。


 今日一日、リィンと俺に関わってくれた人たちはすごく親切で優しかった。

 もちろん俺が見るからに冒険者で、上客だと判断されていたこともあっただろう。


 それを込みでも、その彼女に見えるリィンには、冷やかしも込みで温かい言葉や態度だけが向けられていた。


 リィンの中身はなにひとつ変わらない。

 肌の色と、耳の長さが違うだけなのに。


 これが素のままのリィンであれば、目深に被ったフードと長外套ロング・コートでその正体を隠さなければ、まともに通りを歩くこともできなくなるのだ。


 『贖罪の種族エルフ』だというだけで。


 しかもその『常識』は事実とは程遠く、『大魔導期エラ・グランマギカ』の終焉と共に異を唱える力すら失ったエルフを好き勝手に貶め、自分たちの都合がいいように捻じ曲げられたモノであるにも拘らずだ。


 だが今、この地に満ちる多くの人にとってはそれこそが真実なのだ。

 かくも国家規模、いやそれすらも超えた世界レベルでの教育の徹底と共通化というものは恐ろしい。


 だれも『贖罪の種族エルフ』から直接被害を被った者も、自分たちの祖先が虐げられたという具体的な記録や記憶がなくともこうなってしまうのだ。


 これをひっくり返すのはなかなかに難事ではあるだろう。

 難事であろうが不可能ごとであろうが、絶対にひっくり返してみせてやるつもりではあるが。


「そろそろ今日の目的を聞いてもいいかな?」


 晩餐には昨夜とは趣向を変えて、いかにも高級といった洋風料理店を選んでいる。

 わかりもしないくせに店員おすすめのワインをあけて、少々ぎこちなく乾杯した直後にリィンがそう問うてきた。


 さすがにリィンも、ただ俺が自分とデートしたかっただけだとは思っていないらしい。

 わりとそうでもなかったりもするのだが、今日は目的もあったことも確かだ。


「ん? まあリィンが――リィンたちが護ってきたものを自分の目でじっくり見てもらいたかったのが一つ」


「ア、アリガト」


 なので素直に答えると、なぜか照れられた。


 リィンを含めたエルフたちがその通り名エリアスどおり『贖罪』として人の手には負えない脅威を自己犠牲を以って排除、あるいは封印してきたからこそ今の人の世は継続しているのだ。


 その紛れもない事実は、リィンたちエルフこそがしっかり見ておくべきだと思う。

 誰一人、今の時点ではエルフたちに感謝などしていなくても。


「どういたしまして。そしてそれを自分の目で見た上で、リィンがどう思ったのかを聞きたいなと思ってさ」


「楽しかった!」


「そりゃなにより。でもそういうことじゃなくて――」


「大丈夫。護りたいと思ったよ? たとえその場所に自分がいられなくても」


 ――ああ、なるほど。


 俺がリィンに「君のやっていることは無駄じゃない、君の犠牲のおかげでみんなの幸せはあるんだ。だから迷わず死んで来い」というような意味で言っているとでも思ったのかな。


 あいにく俺は、幸せになんて興味はあんまりないのだが。


「滅ぼしたくはならないんだ?」


「――どうして?」


「リィンが魔物モンスターを狩っているところを盗み見たことがあるから」


「…………」


 びっくりしたような表情をつくっているが、つづけた俺の言葉にリィンの目は一瞬で感情を宿さない、醒めたものへと変わった。


 ――ああ、これだ。


 これがリィンが「いなくなった」と聞いてから、何も考えずに、なにも知らないままに『時間遡行』を発動して逢いに行った時に見た、リィンにとっての日常の表情だ。


 俺といるときのリィンが嘘だというわけじゃない。

 だがリィンはこんな風に、なにも感じていないような目で数百年を過ごしてきたのだ。


 それが当たり前になってしまうほどに。


「俺は――」


 だからこそ俺は、リィンの本音が報復にあるのなら、それでも――


「大丈夫。滅んでなんて欲しくない。それにマサオミが言いたいのは、今日みたみたいな暮らしを、エルフや亜人デミ・ヒューム獣人セリアン・スロープたちにも取り返せるってことだよね?」


 俺が言葉を言い切る前に、その美しい瞳に強い光を戻したリィンが笑顔で聞いてくれる。


「そうだ」


 まずはリィンにという言葉を呑み込んで、俺は力強く答える。

 そこを違える気も、誤魔化す気もない。


 どうしてもそうならない世界だというのであれば、滅ぼすことも辞さない所存である。

 俺は俺とリィンの幸せが最優先なのであって、みんなの幸せはどうでもいいとは言わないまでも二の次であることは確かなのだ。


「だったら私にできることはほんとになんだってするよ。ホントは世界を滅ぼしたいと思っていたとしたって、うん、我慢する!」


 酔っているわけでもあるまいに、両手をぐっとしての宣言である。


 思わず笑ってしまった。


 俺が禁書で知ったエルフや亜人デミ・ヒューム獣人セリアン・スロープたちへの迫害は、そんな簡単に水に流せるものではないはずなのに。


 だがそれを実際にやらかした人共はみなもう寿命で死んでおり、今この世界を生きている人々はそいつらが都合よく書き換えた『嘘』を信じ込まされているだけの、ある意味においては被害者ともいえるのだ。


 その時から生き続けているリィンはそれを我慢するという。

 だったら俺がとやかく言うべきことじゃない。


 リィンが我慢できなくなるような妄言を巻き散らかすやから意外とは、共存共栄を目指しても許されるだろう。


「ほっとしたよ」


 嘘偽りない本音だ。


 できれば俺だって、殺伐とした断罪と報復の日々よりも、赦しに基づいた楽しく豊かな日々を暮らしたい。


「ところでいつもの私はそんなにアレでしたか?」


「怖かったよ。あのリィンが今の俺と同じ力を持っていたら、巨神や魔物モンスターじゃなくて世界を滅ぼすんじゃないかと本気で思ったくらいに」


 だからこそ、これだけは確認しておきたかったのだ。

 事と次第によっては人の世界を滅ぼす『魔神』にでも、リィンと共になることも厭わないことも含めて。


「私にマサオミみたいな力があったら、世界を安定させた上で――」


 だけどリィンはそんなことには囚われないという。

 叶うのであれば、これから先は楽しいことだけして生きて行きたいと願ってくれる。


「「迷宮ダンジョンを攻略したい」」


 そうだ、リィンは最初の時からそう言っていた。

 だったらそれを実現することが俺にとっての最優先になる。


「じゃあそうしよう。厄介事を全部片づけてさ」


「そうだね」


 そう言って笑うリィンはすごく綺麗で楽しそうだ。




 だけどこうやってどれだけ明るい未来予想図を示したところで。


 君はやっぱり、一人でなすべきことをなそうとするのだろう。

 万が一俺を失うかもしれないと考えて、自分がいなくなるだけで確実にそんな未来にできるのならば「まあいいか」と諦めて。


 だから俺は、リィンの不安を取り除かなければならない。

 リィンが犠牲になどならなくても、これから起こる厄災を俺の力で祓えるのだということを。


 みてろよ。


 今度こそ完璧に、世界に死を強いられたヒロインリィン不正行為チート能力で救ってやる。


 固定イベントを崩してこその不正行為チートだからな。

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