家庭を持つのが怖い
高校二年生の時だったと思うんです。
「結婚したい?」「子ども欲しい?」
なんて話をたまに友達とすることがあったんですよね。
理想の将来の話をするんです。みなさんもしたことありますよね……?
もちろん、私にも理想はありました。
結婚はしたいです。子どもも女の子と男の子一人ずつほしいです。四人家族プラスペットもいたらいいなーくらいのことは考えてました。
友達にもそんな風に話していました。
でも、それはあくまでも理想です。夢です。思い描くだけです。現実は、本当の私はそんなことを考えていませんでした。
現実の私も結婚はしたいと思っています。
でも、子どもは、ごめんなさい、欲しくないです。
怖いです。
自分が親にされてきた嫌なことをしないようにすればいいとか、自分がされたかったことをすればいいとか、いろいろ言葉で言われる分にはわかるんですが、それをいざできるかと考えたら、想像ができません。
「私にはやっぱり子どもは育てられない」
と、途中で辞められるものでもありません。
私には、その責任が負えません。
あとこれは自分が抱いたことある感情だからだと思うんですが、
「いつか自分の子どもに刺されるかもしれない」
って思っちゃうんですよね。
私が気づかないうちに自分の子どもを傷つけていて、子どもはいつかそれに我慢できなくなって私を殺すんじゃないかって、そう思ってしまうんです。
この気持ちは高校生のこの時から、これを書いている大学生の今も変わっていません。
確かに子どもは好きです。
そりゃ、放課後保育の現場で働いているんですから、好きなのは当たり前みたいなものです。
でも、やっぱり「仕事で子どもと関わる」のと「自分の子どもを育てる」のは全然違うと思うんです。
私は、自分が子どもをまともに育てられる人間だと思っていません。
うまく愛せないかもしれない。
どんなに気を付けても傷つけてしまうかもしれない。
そう思っているうちは、きっと自分の子どもを欲しいとは思えないです。
いつか、自分の子どもが欲しいと思えたらいいな。
今はそれくらいのことを考えられるくらいにはなりました。
もし、いつか、この傷が癒えて、愛する人とその子どもがいる生活を過ごせたら。
どれだけ幸せなことでしょうか。
結婚することが、子どもを授かることが、必ずしも幸せというわけではないですが、私はそれなりの願望がある人です。
ただ現実的に考えたら自分には難しいかなって感じです。
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