子どもに愚痴を言ってはいけない(前編)

 題名の通りです。

 心理学について発信をされている方がいて、その方が言っていたことでした。

 それについて、私の経験や意見も交えてお話しようと思います。


 私は母から毎日のように父の愚痴を聞かされていました。

 愚痴を聞きながら肩もみをしていました。

 それが私の寝る前のルーティンです。

 この話だけなら別のところでもしていますね。


 私はこの毎日の行為が「嫌だ」とは思っていましたが「よくないこと」だという理由などは全く知りませんでした。


 まず、大前提として、子どもは無条件に親が大好きなんです。

 私にはそんな感情はありませんでしたが、今回は「子どもは親が好き」という前提でお話をします。


 大好きな人が2人いるわけですね、子どもにとって。

 そんな時、片方の好きな人がもう片方の好きな人の悪口を自分に言ってくるんです。

 悲しすぎませんか?

 親とか関係なく普通に考えて、自分の大切な人の悪口を言われるのは嫌ですよね。

「なんでそんなこと言うんだろう。私はとっても大好きなのに。悲しいな」

 って、思いますよね。


 私には「大好きな人の悪口を言われて悲しい」という感情はありませんでしたが、その感情の意味は理解できました。


 子どもは大好きな人が大好きな人の悪口を言っていて、どう思うでしょうか?

 どうしようと思うでしょうか?

 本来ならば、どっちも大切にしたいんです。

 でも、先ずは、目の前の大好きな人を助けますよね。

 たくさん話を聞いてあげて「うんうん」と頷いてあげて。

 でも心の中ではきっと「聞きたくない」と思っているんです。でも、きっと言えない子が多いと思います。だって、その悪口を言っている人のことも好きだから。「やめて」なんていって傷つけたくないから。


 そうして子どもは毎日我慢してその悪口を聞きます。

 すると、だんだん洗脳されていくんですよね。

「パパはこんなところが良くないんだよ」なんて、もし子どもに毎日言っていたら、子供はだんだんパパが本当に言われたように見えてくるんです。

 これは実際、私もそうでした。毎日子守歌のように寝る前に悪口を聞いていたら、気づかぬうちに洗脳されていました。自分でよく考えられる歳にならないと、この洗脳に気づくことはできないと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る