無事合格

 中学三年生。


 受験のことは前にお話ししたと思います。自分の学力よりもはるかに上の高校に行くように言われたこと。


 結果から言うと、私は自分が望んでいた高校に合格することができました。

 それまでの話をしようと思います。


 まずは志望校を最終的にどうやって決めたのかについてです。

 あれ以来、親は私の志望校について何か口を出してくることはありませんでした。

 結局何がしたかったのかわかりません。私のことを考えて言ってくることをやめた、という感じにも見えません。「もう好きなところ行っていいよ」みたいなことも言われていません。

 ただそのまま、なるようになったというか、流れていったというか。結果的によかったと言えばそうなんですが。

 親の行動、発言は理解に苦しみます。

 自分たち自身の行動に辻褄があっていないし、矛盾するようなことも言います。

 考えない方がいいのでしょうが、毎回その意図を考えてしまって、苦労しています。


 話を戻しますが、私は自分が行きたいと思っていた、家から20分くらいで、自分の学力で全く問題のない高校に行くことができました。


 受験勉強は最初のほうはそれなりにしていました。

 夏休みは塾に通い、過去問をやったり、そのほかの受験対策もしました。

 しかし、受験が近づくにつれ、私はだんだん勉強ができなくなりました。

 家のストレスと、受験勉強のストレス。その2つを耐えることは、私にはできませんでした。

 少し学力が落ちましたが、それでも余裕があったので合格はできました。


 受験前日に39度の熱を出しましたが、ストレス的なものといいますか。

 病的なものではなく、次の日の受験日には普通に下がっていました。

 緊張で熱が出たというのも考えられますが、私は受験に対して緊張しているという感覚は全くありませんでした。

 私立高校にはその前に問題なく合格していて、少なくとも高校に行けなくなるという心配はなかったので緊張しているつもりはありませんでした。

 その後熱が出た以外は何もありませんでした。受験も問題なくこなして、私の辛かった受験生活は終わりました。


 私はこの受験が終わったとき、1つのことを決めました。


「大学受験はもっと楽をしよう」


 こんなに病んで苦しんで。もうこんな思いはしたくありませんでした。

 ただでさえ家族のことで毎日いっぱいいっぱいなのに、また一年間も受験生として頑張れる自信が、私には全くありませんでした。


 高校受験が終わってすぐに大学受験のことを考えるなんて早いのかもしれませんが「いい大学に行って、いいところに就職して、早く家を出る」という目標達成のためには大切な決断でした。


「大学受験は絶対に一般受験はせず、すぐに終わらせる」


 そう決めました。

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