自分を癒す方法
このお話は自傷行為の話です。見たくない方はこの話を飛ばしても大丈夫です。また、自傷行為を勧めているわけではなく、あくまでも私が経験したことを話しているだけになります。
「リストカット」という言葉はいつの間にか知っていました。
初めてしたのは中二でした。その時は興味本位でしてみた、という感じです。
カッターでほんの少し手首を切っただけ。何も感じませんでした。なのでその一回でやめました。
三年生になってからです。
ストレスのはけ口として自分を傷つけるようになったのは。
カッターは掌サイズの小さなカッターです。それと大きな絆創膏を買って家でやりました。
する時間はみんなが寝静まった後。
場所は、脱衣所っていえばいいんですかね? 洗面所?
そこでしました。
私は左利きなので、右手首を切りました。
その時の気持ちはうまく表現できません。
「生きてていいかな」
「つらいよ」
そんなことを思っていたような気がします。
誰に助けを求めることもできない。我慢することもできない。吐き出す方法もわからない。
そんな私が唯一見つけた自分を癒す方法。
それがリストカットでした。
夏は手首にすると見えてしまうので、肩のほうにしました。二の腕のほう、ですかね。
半袖より短いものは着ないので、半袖で隠れる部分にしました。
あとは太ももですね。
そこも見られることはないので安心してできました。
私はそんなに深く切ることはしませんでした。その代わり何本も何本も線を入れました。すっごい嫌な例えですけど、質より量、的な。
回数はほぼ毎日でした。
傷は、今はもう足には残っていません。手首も残っていません。でも、二の腕のほうは残っています。
今でも本当に辛くて耐えられないときはしてしまいます。
「親に与えてもらった体なんだから大切にしなきゃ」
という言葉をネットで見たことがあります。実際に言われたことはありません。
「その親に心を傷つけられてるんだけど?」
って、挑発的に返したくなります。
「子供は親を選べない」「子供はお空の上で親を選んできてる」
どちらも聞いたことありますが興味ありません。
「親は子供を選べない」「親は子供を望んで生んでいる」
全部愚問です。そんなことを考えても後悔しても何にもなりません。
そりゃ嫌な環境の人は悪い方を考えるし、いい方の人はいい方に考える。
誰も証明できないことだからその人が感じたままに言うだけです。
だから私も正直に言うなら、私の家は最悪です。「人生で一番嫌なことは?」と聞かれたら「あの親の元に生まれてしまったこと」と答えると思います。
でも、生まれた環境が悪かったからって私は自分が幸せになれないとは絶対に思いませんでした。
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