勉強をしたら死ぬ
「大丈夫大丈夫! 勉強なんていくらしても死なねえから!」
なんて、学校の先生に言われたことが何度かあります。
別にその先生に悪気があったわけじゃないですし、私もそれを言われて嫌だったとかではありません。
みんなテスト勉強が嫌で、そんな生徒に向かって冗談交じりに放った言葉。
でも、私は勉強で死ぬと思っていました。
本当に勉強をしただけですぐ死ぬ……とまでは言いませんが。
勉強ってストレスなんですよね。私は。
そこまで勉強ができないわけではなかったことは前に書いていたと思います。
勉強をそんなにしなくても成績としては困っていませんでした。
私は常日頃、ストレスをいかに減らすかを考えて行動していました。
なんというか、私の家で受けているストレスを例えるなら。
コップというストレス受けがあって、そこに表面張力によってぎりぎり耐えているほどのストレスという名の水が溜まっているんです。
毎日家にいることがぎりぎりで、勉強というストレスをあとほんの一滴たらしたら私の心はあふれて壊れてしまうと思っていました。
それが、私にとって死ぬことのように考えられました。水があふれたらどうなるかわからない。もしかしたら本当に自殺してしまうかもしれないし。だから勉強は必要なければしない。というのが私の中の考えでした。
幸い、親は成績が悪すぎなければ何も言ってきませんでした。
もちろん、いい成績を取ってきても褒めてはもらえませんでしたが。
それに比べて、妹は本当にすごかったです。家でずっと勉強していました。
こう言ったらすごく失礼ではありますが……努力に見合うほどの結果を出せる子ではありませんが、努力の甲斐あって、それなりの成果は出せる子です。
親はそんな目に見えるいいところのある妹のことは褒めていました。
これも前に書きましたよね。勉強関連なので一応書いておきます。
親はわかりやすいものしか褒めることができないんですかね。よくわからないです。
弟は私と同じタイプでした。
勉強しなくてもそれなりで、成績には困っていません。
私と弟は数学と理科が得意で英語が苦手でした。
妹は全体的にまんべんなく勉強してそれなりにできていました。
妹が努力家になり、弟が私と同じ感じになった理由はわかりません。
そもそも、個人の性格なだけで、理由とかそんな大きなものはないかもしれません。
もしかしたら長女の私を見て何かを思ってそうなったのかもしれません。
勉強をしたら死ぬなんて考え、今まで誰にも話したことがありませんでした。
親も、娘がそんなことを考えていたなんて今も知らないと思います。
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