行きたくない

 中学2年生の私。

 めちゃめちゃ思春期です。それはもう、思春期です。中学2年生のこの時が一番そうだったと思います。

 説明するのがすごく難しいんですが、負の感情が豊かになった時期……みたいな感じです。感受性が豊かになった感じもします。「人を好きになる」だけでなく「人とお付き合いをする」などの一歩進んだ恋愛感情を抱き始めたのもこのころでした。

 心も体も成長していきました。


 この時も確か何か大きなことがあったわけではなかったと思います。

 ただいつも通り、怒られ、手伝いをさせられ、寝る前に愚痴を聞かされ、肩もみをして、何事も起きないようにずっと気を張り、親の言うことに文句ひとつ言わずに従う毎日でした。


 小学4年生から中学2年生まで4年。

 ここで4年間頑張り続けた疲れがやってきました。これが1度目です。

 私の中でぷつんと、張り続けていた糸が切れました。

 私は学校に行きたくなくなりました。


 でも、本当は私は学校よりも家のほうが嫌いです。というか、別に学校は嫌いではありませんでした。

 友達もいたし、何か問題があったわけでもありません。

 ただ準備をして学校に行き、友達と話したり、勉強をする。それがおっくうになりました。家にいることは確かに嫌でしたが、それは両親がいるからで、日中、父はもちろん仕事に行き、母もパートがある日は夕方まで家にいません。なので学校を休んだ日は家で一人っきりでゆっくり休むことができました。


 そんなに長期的に、不登校というほど休んだわけではありませんでした。それでも朝起きたら気持ち悪かったり、夜眠れなかったり、だんだん食欲が減ってきたり、よくない症状は出ていました。休むまではしなくても、早退をすることも何度かありました。


 父はそのことについてほとんど関心をもっていませんでした。

 母は多少私の話を聞こうとしていましたが、本当のことなど言えるわけがありません。なんとなくはぐらかしていたと思います。詳しいことはあまり覚えていません。

 でも、今思うとそんなに親身になってくれていたという記憶はありません。私が親身になってほしかったわけじゃない、というのもあるかもしれませんが。

 理解できない娘の行動に困っていたとは思います。でも、あまりそれをどうにかしようという気持ちは感じられませんでした。


 こんなことが中学2年生の時も、そして中学3年生になってからもありました。

 3年生のほうも内容は同じような感じなので割愛で。

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