私のコンプレックス

「自分大好き!」


 とまでは思っていませんが、特にこれと言ってコンプレックスと呼べるものはありませんでした。

 少しニキビができるのが嫌だなと思っていたくらいでした。


 しかし、


「あんた臭い」


「あんたおしり大きいよね」


 中学生になってから母に言われるようになりました。

 お風呂上がりにしょっちゅう言われました。


 匂いは……わからないですけど。

 おしりはそんなに大きくないと思ってたのに。

 前に体型のことは書いたと思いますが、そこそこ痩せてる方です。

 だからこそ逆におしりの大きさが際立っていたのでしょうか?


 母にそのことを言われていた時、私はなんて返していたのか覚えてません。

 何か言い返した記憶はないので、何とか流していたのかな?


 それから私はずっとその2つだけがコンプレックスです。


 家族だから何でも言い合える存在……って、こういうことなんですか?


 教えてくれるのはありがたいですが、ずっともやもやしています。

 今でもずっと気にしています。


 お風呂で鏡の前に来た時、自分のおしりの大きさを気にします。


 お出かけする前、人と会っている時、自分が臭くないかを気にします。


 母親にコンプレックスを植え付けられた気分です。


 弟と妹にはそんなこと言っているのを見たことありません。

 父親にも面と向かって言わないのに。


 20歳を超えた私が、今でもこうやって母から言われたことを気にして生きているなんて。

 母親はただ教えてあげたかっただけなのか、それとも、少しでも悪意があって言ったのか、私にはわかりませんが。

 どちらにしろ、今私の中に小さくともはっきりと傷として残っています。


 何気なく言った言葉が人を傷つけているとはまさにこのことですかね。


 私のためを思った善意の言葉にも捉えられるもの。

 10年経っても忘れられない言葉。


 これは私の友人の話なのですが、

 母親にたった一度だけ「死ね」と言われたそうです。

 もう何年も前のことだし、本当にその一回きりだったそうですが。

 当時、その母親も色々大変だったみたいです。でも、だからって言っちゃいけない言葉に変わりないですよね。

 友人の母親はもうそのことは忘れていたそうです。

 でも友人はずっと覚えていて、何かあった時はそれを脅し文句に使うそうです。


 子育てってすごく大変だと思います。

 私は学童という場で、子育てのほんの一部だけれども経験させてもらっていて。

 もうホントに大変です。

 私はお給料をもらっているから我慢してお世話しますが、これを無給で毎日とか……尊敬しかないです。


 話が逸れましたね。


 まとめとしては……

 これは子ども相手だけではなく、人間関係全般に言えることですが、

 何気なく言った一言がその人を傷つけてることもあるってことです。

 子どもって気づいたらケロッと何もなかったかのようにしていますが、実は覚えていたりします。

 そのことを頭に入れておいてもらいたいです。

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