過換気症候群
それは中学2年生のプールの授業中の出来事でした。
今まで小学生の頃も中学1年生の頃も、普通にプールの授業を受けていました。
私は小学生の頃スイミングスクールに行っていたため、バタフライ以外は泳げるようになっていました。そこそこ泳げる人ってわけです。
そんな私が溺れたわけでもなく、その日なにか調子が悪かった訳でもありません。急に息が苦しくなりました。
なんとかプールの授業は乗り切りましたが、次の授業は耐えることが出来ず、保健室に行き、そのまま早退をして母親と病院に行きました。
そして病院で言われたのは「過換気症候群」というものでした。
1番最初にも書いた通り、過換気症候群とは簡単に言ってしまえば過呼吸です。
呼吸を沢山しすぎて、換気をされすぎて、二酸化炭素が少ない状態になります。そして脳がそれを「酸素が足りない! もっと呼吸して酸素を取り入れなきゃ!」という風に錯覚してしまい、もっと息をしてさらに苦しくなります。
過換気症候群は、酸素は足りているんです。
ただ、二酸化炭素が足りないんです。
それによって手が痺れたり口が痺れたりします。「私は死ぬんじゃないか?」という恐怖にも陥ります。ですが過換気症候群の発作だけで死ぬことはありません。それでも息が苦しくて苦しくて、死んでしまうと思ってしまうんです。
特効薬などがある訳ではなく、また思春期に発症することが多いものなので大人になって気づいたら発作が起きないようになっていることが多いです。
実際、私も年々回数が減っていることを実感していて、大学生になるくらいからはかなり回数が減りました。
過換気症候群の発作が起きる原因は、激しい運動、緊張、不安、などがあります。
几帳面で真面目な人、女性の方がなりやすいと言われています。
「また発作が起きたらどうしよう」という不安は発作の起きる原因になります。つまり、不安になればなるほど発作が起きて、発作が起きればまた不安になるという、悪循環が起こりやすいです。
もし、周りで過換気症候群、過呼吸になった人がいたら、まずは自分が落ち着いてください。
目の前で苦しんでいるその人は、過呼吸の発作のみでは死にません。落ち着いて、ゆっくり呼吸をして「大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。
なにか特別なことをしてあげようと考えずに、落ち着いてそばに居てくれるだけで大丈夫です。
また、現在では紙袋等を使ったペーパーバック法は危険とされているため、素人はしない方がいいです。
それから私はこの発作への不安を抱えながら過ごしました。
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