小説との出会い(+親とのこと)

 前回で触れましたが、私はたくさんのことを知るために、小説を読むようになりました。知りたいこと、知らないことを教えてくれる、とても楽しいものでした。


 私は、読むだけでは飽き足らず、自分で小説を書くようになりました。

 自分の自由をあきらめた私が、唯一自分が好きなようにできる物語の世界に入りたかったのかな、なんて、今では思っています。

 初めて書いた作品は、小学1年生の女の子が捨てられていた猫を家に連れて帰り、両親に「飼いたい」とお願いするが「元の場所に返してきなさい」と断られてしまい、「猫を家に連れていけないなら、私が猫のそばにいてあげればいいんだ!」と、家出をして自由に猫と暮らす物語です。

 起承転結とか、そんなものを考えず、ただ思いついたように自由に書きました。


「小学生の女の子」「家出」「自由」


 これは、知らぬ間に自分とその少女を重ねて作ったのかもしれません。

 読むことも書くことも、私の人生を豊かにしてくれました。



……なんか、短くなってしまったので、小学生の時にあった親とのことで覚えていることを書こうと思います。

 時系列などが存在せず、箇条書きに近いようなものかもしれませんが、情報として見てもらえればと思います。


 まず、「両親の喧嘩」は覚えています。


 両親は毎日のように喧嘩をしていました。私はもちろん、妹弟もそれを止められるはずもなく、3人で喧嘩が終わるまで部屋に引きこもっていました。怖くて怖くて、本当にたまらなかったです。

 喧嘩が終わっていないのに「ご飯だよ」と言われたこともありました。喧嘩をしていても、子供のご飯を忘れずに出してくれたことはいいことだったのかもしれません。しかし、喧嘩をしているど真ん中で静かに食べる夕食です。

 おいしいもまずいもありません。

 なんでこんなところにいなきゃいけないんだ。

 そう思って、大急ぎでご飯を食べていました。食べ終わったら、また部屋にこもりました。どんな理由で喧嘩をしていたのかは覚えていません。ただ、


「まじでくだらない」


 子供ながら喧嘩の内容を聞いて、心からそう思った瞬間があったことだけは、よく覚えています。


 ひどいときは皿が飛びましたが、特にけがをするほどではありませんでした。


 時には「ねえ、どっちが悪いと思う!?」なんて聞いてくることもありました。意味が分かりませんでした。大人同士のくだらない喧嘩に関係のない子供を巻き込まないでくれと思い、その時私は何も答えませんでした。


 そのうち離婚するんだろうなと思い、私はその時どっちについていこうかな、なんてことを考えていました。


 長くなってしまったので、分けます。

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