第2話夢の始まり②
藤田康助、年齢26、埼玉県春日部市出身、職業倉庫作業員、雇用形態正社員、身長173cm体重69kg、千葉県千葉市稲毛区在住。
藤田康助は男の後に続いて歩いていた。先まで見ていた海辺の景色と異なり密林の風景が目の前に広がっていた。そして、今度は桟橋ような物が見えてきた。川であり、水は透き通っていた。
「なあ、これからどうするんだ」
と康助は男に質問した。
「先も言ったろ、状況把握できていないから場所変えてその事説明するって」
と男は何気なく応えた。
「じゃあ、どこへ行くんだ?」
「川上がっったところに『エトナ』ていうダイナーがあるんだ。そこで今後について話そうと思う。」
と男は淡々と応える。
数分後、下流の方から黄色い舟がやってきた。
「おっ、タクシー来たな。」
どうやら水上タクシーのようだ。
「どちらに行きます?」と運転手が尋ねた。
「マニカ通りまでよろしく」と男が応えた。
「マニカ通りですね。わかりました」と運転手が返事をした。
そして二人は水上タクシーに乗り込んだ。
30分後、タクシーがスピードを落とした。どうやら目的地に近づいたようだ。桟橋ような物も見えてきた、その先には木造建築らしき物も多々見えてきた。どうやら商店街のようだ。
停留所に着くと男は運転手に運賃を渡した。そして歩いて10分、目的の店が見えてきた。
他の商店と同じく木造建築の萱葺屋根で看板に赤いワンピースのハイレグ水着をきた黒髪の長い女が腰に両手をあている絵が描かれていた、足元には『etona』と文字が見えた。
店に入ると看板に描かれていた女と同じ赤いワンピースの水着を身に纏っていた女達がトレーを持ている光景が見えた。どうやら店員のようだ。すると一人のツインテールの女がこちらに向かってきた。
「いらっしゃいませ、お客様何名でしょうか?」と愛想よく接してきた。
「2名だ」と男が応える。
「ではこちらへどうぞ」
そして空いている席に案内された。席に着くなり男は注文をはじめた。
「ラトビアビール2本、シュニツェル、ボンゴレ ロッソ2人前を頼む」と男淡々と言った。
「かしこまりました。」と女は愛想よく応え、厨房に向かった。
「いい店だろ」と男は言う
「ああ、そうだね、店員がすごい格好しているねぇ」と康助は応える。
「そうだろ、ここで働けるのはすごいんだぞ、選りすぐり女じゃないと雇ってくれないだぞ」
男の言うように店員の女達は美人ぞろいだと康助は納得した。
「ところで本題に入ろうか、俺はファルム、お前は」
「藤田康助」
「フジタコウスケ、スケでいいか?」
「それでいいよ」
「スケ、いいかこれは夢のようで夢じゃないんだ。」
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