(二)
歩いてようやくサッサリに到着し。町の中心部にある教会の前の広場からそう遠くない場所にそれを見つけて、訪ねた。
僕は、そこで忙しそうに出入りしている男性の一人に声をかけた。
男性は怪訝そうな顔をしながら「お前たちみたいな子どもを相手にしているヒマはない、帰れ」と言われた。確かに僕たちはまだ一五、六歳だった。でももう十分働ける歳だった。子ども扱いされるいわれはなかった。
そのまま追い返されると困るので「コルシカ島の事務所でジーノという人に会えと言われた」と僕は食い下がった。
(続く)
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