(二)-2
しかし、「今はナポリへ買い付けに行っており、いない」とのことだった。
いつ会えるか聞くと「明日には戻る」とのことだった。
仕方ないので僕たちは一日待つことにした。
「ところでお前ら、宿は取ってあるのか?」
もちろんこの島にはさっき到着したばかりでまだとっていなかった。そう言うと、男性は商会の事務所の三階にある寝室を貸してくれるとのことだった。
この商会の建物はレンガ造りの四階建てだった。一階と二階は商会の事務所になっていて、三階と四階が商会の人間が利用する宿泊施設になっていた。別の島や遠方から来た商会のメンバーが泊まれるようになっているのだ。そこに特別に泊めさせてもらえる、という話だった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます