96話 あの日、イブが食べた禁断の果実で育まれたモノ(2)
本気だして ユキノに負けたし…
もう かんぺき しねる
なんだ創造主? その眼は?
笑ってる? ちょっと意外だわ
オレタチの時代はもうおわり…
オレも一緒に無になってやるから…
『S』ロードの同志たち…
閻魔大王
トール
メロンレディ―
そして… 最高の後継者ユキノを紹介してくれた
みんなありがとう…
オレの友達 アダム…
あの日…
ティアマトの町の近くの森に呼ばれ、殺してくれと言われたんだ…
医者に認知と言われた…
やがて重度になり、周りやイブに迷惑をかけながら永遠に生きたくないと…
殺して アダムのスキル『王様ゲーム』を強奪した。
それから、
魔法でアダムがネズミに変化されたと、濡れ衣を『創造主』に着せた。
イブが… アダムが死んだ事で、自決しないように…
『王様ゲーム』を使い、長い時間のかかるバベルの塔を建築させる…
だけど…
じつはオレも… そうだったんだ
認知症が始まりだした…
現世で増える、この病気は我々も例外では無い…
これから更に、世界で広まり増えるであろう この病気と…
時代の行き詰まりにより… ふえる自殺者…
これからの時代に、新たな神が必要だった
それらの気持ちを汲め背負える… 若い神が…
前もって相談していた
なぜかブリーフ一枚の体中、ムチで打たれた様なアザだらけで…
「サタン、これからの時代を担うのに 推しの女がいるよ…」
とね…
オレはズズっと、お茶を飲みながら答えた、
《 池袋のSM嬢ユキノ? フフ…なんだそりゃ? ジョークか? 》
「サタン、そのSM嬢のムチの一撃一撃が魂こもってる」
《 たましい? どんな? 》
「怒り、愛、後悔、恥じらい、疑問、恐怖、苦しみ、食欲、慈愛、反抗、他にもさ、それはもう多すぎて、まさに
こんな心の底から嬉しそうに興奮してる
エデンで食べた… 禁断の果実じゃん…
次のオレの候補を ユキノに決めた。
やば…
もう意識が 無くなりそうだ…
あの時を最後に…
思い出させて…
認知でうすれゆく前に…
身体が消えてなくなる前に…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
巨大な創造主の目が、オレに…
<🔵> <🔵> 「ルシファー… ぜったいにエデンに行くな…」
《 なぜ? 》
<🔵> <🔵> 「禁断だ… ぜったいに行くな オレの…さいこうけっさ
もう時間が無い…
コイツはどうでもいいや…
天使の姿では1発でバレるから、蛇に化けて エデンに侵入すると…
人間がいた… 人間は翼は無いんだな…
木にもたれ座って、反応の無い座った泥人形にずっと話しかけている…
「アダム? アダム? …」
10日ほど、隠れて人間を見ていたけど…
ずっと… 永遠に… 呼びかけを続けそうだ…
なぜ…
こんな事をするんだ? 創造主は? 人間に?
人間のすぐ上に… 感情や知恵を与える果実がたくさんあるのに…
それにしても…
なんて美しいんだろう…
人間は…
慣れない動きで… 人間の足元に行った…
ん? っと人間は、オレを見下ろして、
「あなたは? あなたは? あなたは?」
「あなたは?」
と返した…
「イブ」
「イブ? きれいな名前なんだね…」
「きれい? きれい?」
たまらず、オレは必死に善悪の木に登り… 近くの果実を何とか咥え取り‥
「イブ… この果実を食べて」
きれいの意味を知って欲しいんだ…
あっ…
もう…
イブ…
ィ
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