54話 偽ユキノの三菱 パジェロ
SMX(クルマ)に戻って、運転席のドアを開ける…
「アイドリングのまま誰も居ない…ん?」
カーナビがハンマーで叩かれた様に、完全にぶっ壊れてる…
運転席のシートを見ると、
「血? ほとんど吸ってない… 先に血のついたタバコの吸い殻も…」
ワタシは後ろを開けて、
「『うみねこの鳴く●に』の漫画もDVDもフィギアもある… 間違いなく三体鬼(ケルベロス)は拉致られたね…タヌキが何かした?」
しかし… タヌキのサーチマニアでの戦闘力は最弱レベル…
いったい何があった?
くっ
ワタシは中年奴隷を後部座席に乗せ、
運転席に座り考える…
「中年奴隷で空飛んだ方が効率いいな… おそらく犯人もそう考えて車の鍵刺しぱなしにしたね…」
ハンドルを握り…
「でも、これから先、荷物や食料を積める車が必要になるかもしれないし…ケルベロスも運ばないといけないし…」
前方は地雷原+ネビロス軍なのでUターンして来た道を戻る!!
フルスロットルで!!
~~~~~~~~~~~~~
ネビロス軍
妖魔ネビロスは、
「副官 海坊主! いるか!?」
周りの兵の群れから、大柄の迷彩服を着たスキンヘッドのサングラスが来てネビロスに敬礼する。
「サー!」
「地雷原を渡れば損害が出る。 お前が指揮を取り、全軍を南に回りながらサタンの居住区を目指せ」
「サー!」
「私は、カラス天狗と先に閻魔女王と合流する」
「サー!」
「カラス天狗を呼べ!」
「サー!」
2分後…
海坊主は、長い長いフンドシ一丁の頭部がカラスのカラス天狗を連れて来て、
「サー! 連れてまいりました!」
「ごくろう、海坊主は下がって移動の指揮だ」
「サー!」
海坊主は下がる。
ネビロスはカラス天狗を見て、
「お前の鳥足で私の両肩を掴み飛んで閻魔女王へ、先に合流するぞ…」
カラス天狗はキョロキョロしながら、
「カァ~! カア~~! カ!!ぺッ」
ネビロスは心配そうな顔をカラス天狗に向け、
「やっぱり無理かな… コレに掴ませて飛ぶなんて危なすぎるよね…」
カラス天狗の長い長いフンドシを、
「ちがう、次は肩にかけるの」
兵に、手の自由の利く亀甲縛りにしてもらい!
「いけ! カラス天狗!」
「カア~~!」
バッサバッサと飛ぶ!
カラス天狗にぶら下がって上空まで来たネビロスは、
目的方向を長い棒で指し、
「あの大きな岩山を越えろ! カラス天狗!」
「カア!」
ビュ~~~~
「そっちじゃないっって…」
「カア?」
「まあ… 想定の範囲内」
ウールリッチのフード服のポケットから柿を出し、棒の先に柿を刺し目的方向に…
「カ!?」
「よし、これでいい‥‥」
==🐥🍊
😃
~~~~~~~~~~
公道をM134バルカンを牽引しながら走るフェアレディZ。
運転席のワルキューレは隣のモリガンに、
「へえ? 修羅地獄四天王のパズス死んだんだ~?」
『ええ、ワタシの母さんが殺したわ』
「イブが?ところでワタシは、この魔法剣Fで、あなた母のイブを幻想世界に封印するのが使命よ…いいの?」
モリガンクスクスと笑った後に、
『ジョーク?』
「なに?」
『最強の母さんを封印なんて出来るわけないじゃない?』
「できるわよ… (セントくんと初Hの約束のために…」
モリガンは、真剣な眼差しのワルキューレを見ながら、
『それとワルキューレ…あなたもワタシの父が誰か知ってるよね?』
「創造主でしょ? 無理やり子を宿らされたとか…」
『だから母はワタシを憎んでいた…ワタシは強くなるまで酷い目に合って来たのよ…創造主の遺伝の影響で頑丈な体でも、幾度も死にかけたわ…でもねワルキューレ…」
「なに?」
『アダムはとても優しかったの…アダムが居なければ…ワタシは今こうして生きてはいない…時が経つにつれ、鬼のようなイブも…だんだん変わり…優しくなってきた』
「しかし…あのアダムがクーデターに協力なんて、いまだに信じられない…顔はハニワそのものだけど優しい人だったのにね」
ゆるやかな大きなカーブにさしかかった、
その時!!
前方に!! 凄い速さでパジェロが突っ込んでくる!!
「うおあ!!」
『しぇ~!』
ハンドルを切り!! ギリギリ避ける!!
「なんだ! あの車!?」
フェアレディZは急停車すると…
後ろのパジェロも停車した。
すぐにモリガンは、バンっとドア開け、
『おええ~~! (どういう原理でこんな体臭になるのよ!!)』
ワルキューレの死臭から避難…
パジェロの助手席ドアから…
閻魔女王ユキノが下りたのを、バックミラーで確認したワルキューレは、
「クソ
ワルキューレはKing & Prince高橋●斗のウチワを手に取り、
車から降りる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます