48話 鉄壁のモリガン
アリアドネ空港に3機の飛行機が着陸。
イブが飛行機から降りると、
下で待っていた三国志な兵1人が、ひれ伏しながら、
「イブ様… バベルの塔へ、ミカエル率いる天使主力軍団が向かってくるとの事 …あの黄金のトールも」
「トール? ついに天界はトールを出してきたか?」
黒い鎖のドレスのスカートの中から、スル~っと鎖蛇の頭がイブの顔の前に来て、
「イブ! 急がないと! 留守をユダに任せているけど心配だぜ!」
蛇、空を見て、
「空にワイバーンが無数沸いてやがる… オレがバハムート殺したから龍の統制が取れなくなったようだぜ!」
イブは近くの5台のオスプレイを見て、
「ちっ… 空での移動は危険か…」
蛇を見つめ、
「修羅地獄を通るしかないようね」
蛇はニヤリっと笑み、
「修羅地獄…
イブはひれ伏す兵に、
「修羅地獄を渡るために、大型のバスを3台チャーターしなさい…いそげ」
「はっ!」
20分後…
イブの前に、三菱の大型バス1台に、中国産の大型バス2台がハザードをつけて停車した。
イブはロンギヌスの槍を持ち、三菱のバス乗り、最前席に座る… 横にティファニーの水色バッグを大事そうに置いた。
運転席に剣道面ババアが座り、
「イブ様! 運転はワタシにお任せを!」
「ババア、バスの運転がんば!(´▽`)」
「本当はさ~ オスプレイを操縦したかったんだけどね~」
ぞろぞろと兵が入る。
それぞれの手にはアンドロメダの街や空港で買ったお土産が入った袋がたくさん。
先行して中国産のバス2台が走る。
それに続き、イブたちを乗せた三菱のバスが走る。
最後尾にグングニルの尻尾槍のフェンリルが続く。
一時間後…
前のバスがハザード停止、三菱バスも停止して、
ババア 「イブ様! 荒野で! 四天王が戦をしとるようです!!」
イブ 「前に回れ」
ババア 「は!」
最前に行く…
イブは遠くの戦況を見る…
『M』と『P』の旗が… 10万人規模で殺し合いをしている。
大砲、機関銃、戦車、攻撃ヘリ、
それらを見て、
「どうやら、モリガンが圧倒的に不利か…フフ…」
ババア 「モリガン軍は時間の問題ですね! 前線を破られてますし!」
「開けろ、西太后」
ババア 「え? は!」
扉を開ける…
イブは歩み出る…
息を大きく吸い…
「スト――――――プ!!!」
ピタッと戦が止まる…
『M』と『P』の旗の兵達は、イブの方へ、照準を向ける…
「ココを通させてもらう!! 戦を止めなさい!!」
カラスの羽の、全貌が分からない全身黒い鎧兜がバッサバッサと飛んで来て、
「乗ったわ休戦する!」
「モリガン… 運がよかったわね」
モリガンはグッドサインを向け、
「あざっす」
モリガンは敵軍を見て、
「パズス!! 休戦よ!!」
《 ふざけるなモリガン!! お前を殺して!! スキル『サイズチェンズスモール』を強奪だ! 普通の生活してみたい~!!》
ドスン!! ドスン!! ドスン!! ドスン!!
揺れる地面…
メロンはパズスを見て、
「でかい~ ( ゜Д゜)」
剣道面ババアは近づいてくる足を見つめながら、
「巨大のパズス… そして‥‥」
カラスの羽の全身黒い鎧兜のモリガンを見て、
「ダークアーマーの鉄壁のモリガン…ともに『S』uper『M』ax級かい…」
天まで届きそうな全身漆黒の巨大…
頭部は雷雲のパズスが…
イブの前に来た…
イブは顔を上げ、
「兵を引いて下がれ、パズス」
「イブ~? お前を殺れば凄いスキルを強奪できる!」
超巨大釘付きバットを振り上げ!!!
ブ~~~~~ン
振り落としてくる!!
モリガンが、両手を人差し指と中指の間に親指を入れた形の印を結ぶと!!
亀頭の様なシールドが現れ!!
イブとバス3台とフェンリルを包みこむ!!
🐢ボヨ~~~~~~ン🐢
釘付きバットをはじき返す!
しかし!
モリガンの鎧の隙間から! 血が噴き出る!
「ぎゅわわ~~~ 半端ない~~
イブは倒れたモリガンを見て、
「ありがとうモリガン…さてと…」
パズスを見上げ、
「ロンギヌスの槍はもったいない… アレで終わらすか…」
イブのコメカミに血管が浮き出る!
黒い鎖蛇は驚いて、
「イブ! まさか!?」
イブの右手に白いオーラの球体が現れ、
「はあぁぁぁぁあ!! ターゲット(パズス)!ロックオン!! 喰らえ!! E(イブ)式拡散レイン砲!!!」
絶対に避けられないように 無数にオーラを拡散して!!
腕を振り!
パズスへ放つ!
パズス近づく、一つ一つが貫通するであろうの
オーラの大群を見て、
《 とてもきれいだぁぁ 》
トトトトトトトトトトトトトトト
パズスの体に穴ができる…
《 そりゃ苦しいよな~ 》
遥か彼方まで 倒れゆくパズスに、イブは、
「はぁ…はあ…ワタシも本気出さないとパズス倒せなかったのよ…胸張っていい」
ド――――――――ン……
倒れる。
王を失ったパズスの兵は白旗を上げ始めた。
遠くの高台に『S』の旗が見える。
双眼鏡で見つめる傘を被った僧侶は、
「大魔王サタン様… パズスの兵がモリガンに降伏しました…最弱だったモリガンの軍勢はネビロス軍を越える兵力になるでしょう…」
白いYシャツを着た、金髪の美少年サタンは僧侶から双眼鏡を取り、イブを見る、
「アレに関わっちゃダメ… 僕たちもパズスになっちゃう」
イブの黒い鎖のドレスの蛇の頭が、サタンを向いた…
ニヤ二ヤと見つめてきて…
口パクで「げんき?」っと伝えてくる。
口パクで返す、
「
少年サタンはほくそ笑む。
イブの言葉が、サタンの脳に言葉が送られる
《 ここに来る閻魔女王をころせ 殺した軍勢には、このイブが後ろだてになってあげる 》
「りょうかい」
その声は…
遠く離れたネビロスの城の中にまで響く…
深々とフードを被り、キセルを吹かすネビロスは、
「イブの声? 閻魔女王狩り…?」
続いて聞こえる声が、
《 おいネビロス! 閻魔女王ユキノを助けろ! 命令だ!》
「この声は!? 我が主、アスタロト様の声!? はっはい! 承知!」
自然治癒(強)で、
「ハアハア…死ぬかと思ったわ…」
起き上がったモリガンに、イブは、
「あなたに頼める? 閻魔女王討伐を?」
モリガンは顏を隠していた黒い兜を外す…
イブにそっくりな 美しい顏の黒のショートヘアー
「かあさん… まかせて」
イブはモリガンを見つめ、
「随分と久しぶりね… いつまで、こんなところで遊んでいる?」
「あそび?
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