20話 餓鬼地獄クリアー
殺した魔王ベルゼブブから、
『S』earch
『M』ania
を強奪した直後!
ババアは!
「閻魔女王! ベルゼブブのせいで! メロンレディのロウソクも溶け消え! メロン気球隊も弾切れじゃ! 次は命を貰う!!」
「ユキノ先輩、また後ほど (´▽`)」
メロンレディとババアは、こっちに中指を突き立てながら、
ブーーパスン ブーーーーパスパス ブッブッブッブ
ベルゼブブの城の方へバイクを走らせた。
メロン気球隊もベルゼブブの城の向こうへ飛んでいく。
良かった… ワタシも…
「… ( ˘ω˘ )」
四つん這いの中年奴隷も『S』『M』パワーを使い切ってたし…
赤鬼セント 「ユキノ様!☆ ベルゼブブを倒したんだね☆」
青鬼ショウ 「ユキノ様! 助かった!」
白鬼リュウト 「ういっす! おつかれさま!」
ワタシは、なれなれしく近づいて来たリュウトの
「いでぇぇって!! だからぁ!!」
飛び上がったリュウトは『うみねこの鳴くこ●に』全巻を入れたビニール袋を落とした。
《《《《
『S』earch
『M』ania
白鬼リュウト
LV 3
HP 19
攻撃 6
防御 7
速さ 6
魔力 2
スキル 『
ドロップアイテム 『うみねこの鳴くこ●に』全巻
個人情報
三体合体してケルベロスに戻れば右の頭になる。ファイアーブレス担当の頭。 最近は読んだ漫画『うみねこの鳴くこ●に』では男家具の
ユキノ様への忠誠度40/100
》》》》
よっわ… おまえ… スキル… 3Pだけかよ?
ワタシは試しに、
セント「うわ☆」
ショウ「なに?」
リュウト 「こんどはなんだよ!」
『S』pace
『M』uchi
で、クルクルっとケルベロスを絡める。
《《《《
『S』earch
『M』ania
魔獣ケルベロス
LV 370
HP 9500
攻撃 2000
防御 900
速さ 1700
魔力 500
スキル
『巨体』『自然治癒(弱)』『嗅覚探知』『視力5』『ファイアブレス(強)』
『死闘』『熱耐性』
ケルベロスの個人情報
3つに頭部の強大な狼
地獄の番犬の魔獣
大型バスほどの体、鋭利な大きな牙に強靭な顎の力、固く鋭い爪、炎攻撃、圧倒的な攻撃性能は魔王でも不覚をとりかねない
しかし、ご主人様には忠実で忠誠心100にすれば、絶対服従の最強の番犬となる
》》》》
つよ!!
これ結構おもしろいね~
次にムチをワタシの胸に当てる…残念…自分自身は調べられない??
興味深かったので、四つん這いの中年奴隷の背中にムチを当ててみる。
ん? コイツもダメ??
どういう基準??
その時、物知りセントがワタシに近づいてきて。
「ユキノ様☆ もしかして☆ さっきからサーチマニアしてるの?☆」
「うん」
「魔王ベルゼブブから奪ったサーチマニアは☆ ベルゼブブが生前☆会ってサーチした存在しかサーチマニアできない☆」
「そうなんだ…なら…」
ワタシは胸の隙間に挟んでいた『死神のキセル』を取り出し、
「こいつはベルゼブブと知り合いみたいだったし、調べてみよ」
フ~~~~~っと死神のキセルを吹かす。
💀{ ククク!いいだろう! オレの正体を知って潮を吹きやがれ! アバズレが!!
煙にムチを当てる。
《《《《
実体に触れていないのでサーチ不能です
》》》》
「煙だけじゃ不可能なのね…」
💀{ ケ! そんなことだと思っ …
消えた。
セントがワタシの肩をポンと叩き、
「ユキノ様☆ 軽トラはもう使えないし☆ さっさと歩いて餓鬼地獄をクリアーしよう☆ ベルゼブブの城壁を越えれば餓鬼地獄の餓鬼やアバドンやマンティコアはもう来ない☆」
「わかった」
ワタシは中年奴隷の首輪に繋がるリードを引っ張り、
「いくよ」
「ぼい(^ω^)」
餓鬼地獄の出口へ歩く。
セントは酒と弾丸の入ったビニール袋を…
ショウとリュウトは片手にショットガン、片手に『うみねこの鳴くこ●に』全巻の入ったビニール袋を持ち歩く…
10分程で、餓鬼地獄ゴール地点、壊れたベルゼブブの城壁を越えた。
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