第46話自由
●自由
リヒトがユリアナの首をとり、私はほっとしていました。
そして、自由になったマサネを思いっきり抱きしめます。
「よかった。マサネ」
私は、彼を抱きしめながら涙していました。
リヒトは、そんな私たちを見ながら笑っていました。
「なぁ、きっと今回みたいな安全地帯を狙ってくる奴らはいるぜ。そんときは、また頼むよ。俺たちの師匠!」
リヒトの言葉に、私はいつから師匠になったのだと思いました。ですが、よく考えてみれば私は彼らを教えて導いています。師と呼ばれてもいたしかたがない立場になっていました。
「大丈夫だ」
私の胸の中で、マサネは呟きます。
「シナ。みんな、強い。だから、次もきっと大丈夫だ」
ダンジョンには元暗殺者が住んでいる 落花生 @rakkasei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます