資料2 第2節
正礼暦二一一年○月○日
エイダ・プラウス記
加筆修正するつもりだったけど、止め。今後、大変な事になる予感がする。なので、変更分のみを記述する。
それと司祭様に怒られた。何を書いてもいいけど、せめて読めるように書きなさい、と。はい、すみません。しっかり書きます。
【土地/時期】
時期、土地、共に不明。
ギルの話していた墓参りの相手とは、第1節のホリーを指している? で、あれば第2節は第1節の直前、近隣の可能性がある。ただし確証はなし。
【人物】
・ギル
新しい情報は夜目が効く、精霊が見える上、対話もできる? まさかね。
所持していた米の酒は、この大陸からはるか遠くのナガト皇国で作られている。そういえば第一節で大陸から離れていたと言っていた。行動範囲が大陸外に及んでいるとなると、ますます土地が絞りにくくなった。
・トレバー
男性。商人。薬師としても優秀、と本人は言っている。人が良さそうだが、抜け目もなさそうな性格。精霊が見えるが対話は出来ない。らしい。ギルを介して精霊との対話を行い、亡き父へのわだかまりが解けた模様。
私も父との間に壁を感じるので気持ちは良くわかる。父の好きな■■を持っていこうか? そうすれば私たちもわかりあえるかもしれない。
(■■は塗りつぶされている。恐らく『酒』と書いてあった模様。教会は信徒の飲酒を認めていないため、塗りつぶしたのだと思われる)
・ロバート
男性。トレバーの父。消息不明。外洋への交易船が遭難した記録から特定できないか調べたが、あまりにも多すぎて断念。
ギルと面識あり。木の精霊について詳しい情報を持っていた模様。精霊と仲が良かった? ありえない。
・木の精霊?
精霊についての文献を図書館内で見つけた。教会が力を持つようになった正礼暦以前は精霊信仰が根強かった模様。しかし精霊と対話したという記録はない。
ますますおとぎ話じみてきた。その上、酒好き? 私の精霊に対する印象が音を立てて崩れた気がする。精霊は神秘的であってほしい。だからトレバーは何も見ていないと思いたい。気のせいだろう。
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