第5話白いのがいっぱい♡
うーん、困ったもんだ。
あたしはダイエットの為、昨日からジョギングを始めた。
今をトキメク女子高生(死語)だもの、ダイエットしてかっこいいスタイルに戻るのよ!
「あ、お姉ちゃんおかえり~」
ほど良く汗をかいて戻って来るとリビングで晴仁がゲームをやっている。
全く、この子は人の気も知らないで‥‥‥
でも晴仁にはお腹にお肉付いちゃったの見られたしなぁ。
それにしても良く気付いたわよね、この子。
もしかしていっつもあたしの事見てくれているの?
もうぅ~、晴仁ったらぁ~♪
思わずニヤニヤしちゃうけど早いところシャワーを浴びてこないと汗臭いのが晴仁にも分かっちゃう。
私は慌ててシャワーを浴びに行くのだった。
* * *
「まだやってる!」
( ・`д・´)~ο
シャワーを浴びて髪の毛を乾かして戻ってくればこの子はまだゲームをやっている。
もう何時間やってるよ!
ゲームばっかやってないでお姉ちゃんかまってよっ!
内心そう思いながら晴仁の横に座る。
そしてぎょっとする。
テーブルの上にヨーグルト味のクリームの駄菓子やマシュマロが置いてある!?
「は、晴仁、なにこれ‥‥‥」
(((;゚Д゚)
「ああ、ヨーグルト味のクリームとチョコ入りマシュマロだよ。そうそう、これをこうして食べると美味しいんだよ!」
そう言ってチョコレート入りのマシュマロの包みを破り小さなお皿の上に載せそこへあのヨーグルト味のクリームを木製のスプーンですくい出しマシュマロの上にオンっ!
さらにコンデンスミルクを上からタラ~っと!!!?
見た目もクリームたっぷりのパンケーキの如く真っ白な色で統一されたそれはさながら純白の真珠!
ちょっとマテ、それは卑怯すぎる!!
「へへへっ、これってすっごく甘くておいしいんだ! 数は食べれないけど一個か二個食べれば大満足なんだよね~」
お前は女子か!?
女子なのかぁっ!?
何この夢のお菓子!
あたしがダイエットで苦しんでいるというのになんてモノを目の前にぃっ!?
。・。(≧◇≦)・。・
「お姉ちゃんも食べる? 一個だったら太らないよ~」
おいこらそこっ!
何、悪魔の誘惑してくれてんのよ!!
にっこりとお皿を手にあたしの目の前にそれを持ってくる晴仁‥‥‥
ああ、嗚呼、お姉ちゃんは、お姉ちゃんはぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
ぱくっ!
「うわぁっ! なにこれあっま~ぃいっ!」
♪(*´▽`*)
だめなのにぃ、ダメなのにぃいいいいいいぃぃっ!!
「美味しいでしょ? まだあるよ?」
「はうっ!」
Σ((*´Д`*))
ダイエットは明日からにしよう、うん。
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