第4話ヤダ、濡れちゃった
なんか今日は蒸し暑い。
学校から帰って着替えて部屋でゴロゴロしていたけどつまらないのでリビングに行ってみる。
「あ、お姉ちゃん。僕ちょっと出かけるね」
「どこ行くのよ晴仁?」
(・∀・)?
「うん、駄菓子屋~♪ あ、その後本屋も行って来るね~」
またこの子は駄菓子屋に行くのか?
っと、ちょっと待って。
あたしも本屋に行きたいな?
「ねえ晴仁、あたしも一緒に行っていいかな?」
(; ・`д・´)ゴクリ…
「別にいいけど?」
うん、良い子だ。
友達の弟なんか一緒に出掛けようとすると嫌がるらしいからね?
あたしたちは二人でお出かけする事になった。
* * *
「うーん、どれにしようかな?」
(´-ω-`)
久々にこの駄菓子屋来たけど昔っから変わってないわね。
ここのおばあちゃんもまだまだ元気そうだし、相変わらず近所の子供たちも来ているみたい。
そう言えばのど乾いたから冷えてるソーダ味のジュースも買っちゃおうかな?
あたしたちはいくつかの駄菓子を買って店を出る。
そしてこの駄菓子屋の前にある公園で一休み。
「これって昔っから苦手なのよね~」
(-。-)ノフウ~
あたしは包みの袋を破いて当たりはずれを見る。
―― はずれ ――
ま、まあなかなか当たらないものよ。
そんな事を思いながらソーダ味の容器をかじる。
がじがじがじ
この容器はふにゃふにゃのビニールで出来ていて飲み口の細い所までそれで出来ているから嚙み切らないと中身が飲めない。
でもこれがなかなか切れないのよねぇ~。
がじがじがじ‥‥‥
ん?
ぶしゅっ!
「んにゃぁっ! しまったぁ、いきなり出てきてこぼれたぁ! ああ、服が濡れちゃったぁ~」
(T_T)
「あれ? お姉ちゃん、やっちゃったの? これって八重歯の所でかじってねじってるとじわって出てきてはじけなくて済むのに?」
「そ、そんなこと知らないわよ! 知ってるなら教えなさいよっ!!」
(; ・`д・´)
「はい、ハンカチ。今なら公園の水道で洗えばすぐ落ちるよ」
「うううっ、仕方ない‥‥‥」
(ノД`)・゜・。
弟に言われるまま公園の水道まで行って上着のお腹の所にこぼれて濡れたジュースを洗い流す。
お腹が見えちゃうけど晴仁だったいいか?
「‥‥‥お姉ちゃん」
「ん? なに晴仁?」
(´・ω・)?
晴仁はあたしのお腹を見ている。
服を引っ張っているからブラまで見えてる?
ぼっ!
(≧◇≦)/
し、しまったぁ!
晴仁もお年頃!
こんな美人でセクシーなお姉ちゃんが肌をあらわにしていたら興奮しちゃうじゃない!?
ま、まさか今晩辺りあたしがおかずとかになっちゃって晴仁に妄想の中されちゃうの!?
キャーっ!!
だ、駄目よ!
私たち姉弟なんだから!
で、でもどうしてもって言うのならお姉ちゃん少しだけだったら‥‥‥
「お姉ちゃん、太った?」
はぁっ!?
「おい、晴仁、今なんて言ったぁ~#」
(#・`д・´)
「い、いやなんでも無い。うわっ、お姉ちゃんっ!!」
逃げ出す晴仁を捕まえる頃には服は乾きましたとさ。
ダイエットしよう‥‥‥
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