レッツ!バレンタイン!

ありさはカレンダーを見ながらあることを考えていた。

「う~ん。今年はどうしようかな・・・。」

ありさは独り言を言いながら、カレンダーとにらめっこしていた。


~次の日~

ありさはエプロンを着用して、キッチンに立っている。

「よし!とりあえず作ってみよう!」

そう気合を入れると、早速あるものを作り始めた。



そう・・・シオンが影で怯えているとも知らずに・・・。



この日が近づくとありさがニヤニヤしながら雑誌をみている。

そう・・・バレンタインの季節がやってきたのだ。

この季節になると毎年手作りでチョコを作ってくれる。

それはすごく嬉しい。嬉しいのだが・・・1つ問題がある。

それは・・・毎年少し変わったチョコを作ること。

俺は毎年怯えながらこの日を待っていた。

「さて・・・今年はどんなものを渡されるんだろうか・・・去年はなんかわからないけど辛いチョコレートだったんだよな・・・」

シオンは去年のバレンタインを思い出して身震いしながら首を横に振った。

「思い出したくない・・・あれ食べるの大変だったんだよな・・・。」

そんなことを思いながら、影からありさの行動を見て怯えるのでした。



~バレンタイン当日~

「シオン!今日はバレンタインだからこれどーぞ!」

ありさは満面の笑みでシオンに手作りチョコを渡した。

「ありがとう。」

シオンは少し憂鬱そうな顔をしてありさからのチョコを受け取った。

ありさはそんなシオンを見て少し納得してない表情をしたが、すぐ笑顔になって

「ちゃんと食べてね!」

と一言付け加えて部屋に戻っていった。


シオンは受け取ったチョコを遠目から確認すると、見た目は普通のチョコがそこにあった。

「あれ。今年は普通のチョコを作ってくれたのかな」

なんて思って1つ食べてみた。

・・・・・・・・・すっっっっっっっっっっっっっっっっっぱ!!!!!!!!!!!

なんだこれ!!!!!めっちゃ酸っぱい!!!!!!

酸っぱいチョコなんて初めて食べた・・・・。


シオンはありさに今回のチョコについて問い詰めると、レモン汁をたくさん入れたと言っていた。

・・・・・・どうしてレモン汁を入れたのか・・・。解せぬ・・・。

シオンはそんなことを思いながら酸っぱいチョコを食べてはうなだれて・・・を繰り返してなんとか食べたのでした。

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