シオンとG退治

それは突然訪れた。


「ぎゃああああああああ」

ありさの叫びが家に響き渡った。

「どうした!?」

レオンが叫びのした方に行くと、ありさが小さく体育座りして震えていた。


「ありさ?どうした?大丈夫か?」

「Gが・・・Gが出た・・・。」

「なんだ・・・Gか」

俺はそう言ってGを捕まえようと#臨戦態勢__Gたいじ__#に入った。

だが、Gも手強い・・・なかなか捕まえることが出来ない。


こうなったら・・・。

「ありさ・・・絶対そこから動くなよ?」

俺はそう言ってマスク、手袋。そして・・・金属バットを手に持った。

「ちょっと待った!!!シオン、なんで金属バット持ってるの!?!?!?」

「いや、こいつ手強くて丸めた新聞紙じゃ歯に立たないから」

シオンはなにかあった?とでも言いたそうな顔でそう言った。

「金属バット使ったら、家が壊れちゃうからやめて」

ありさが真顔でそう言うとシオンは

「・・・そう?じゃあ丸めた新聞紙でなんとかするよ」

と言って、金属バットを置いた。


そしてシオンは再びG退治を始めた。

パン・・・パンパン・・・

シオンがGを叩く音だけが響いている。

パン・・・パン・・・ドン・・・ドンドン


ん?なんか音が変わった・・・?

ありさはそう思ってシオンの方を見た。

ドン!ドンドン!!!


「ちょ!!!シオン!?何で叩いてるの!?」

「なにって・・・ヌンチャク。」

「なんで!?てかどこからヌンチャク持ってきたの!?」

「ん?自前」

シオンはそう言って笑顔でヌンチャクを見せた。

「いやまて。ヌンチャクで叩いちゃだめでしょ。」

私は引いた顔でシオンを見た。


「え。そんな引かないで。ごめん。ちゃんと真面目にやるから。」

シオンが悲しそうな顔で言うと、真面目にG退治をして無事にGを倒したのでした。

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