お家で誕生日パーティー

遊園地から帰り、ありさが「ただいまー」と声をかけるも反応がない。

「お母さんたち、出かけちゃったのかな?」とリビングの扉を開けた。

「お誕生日おめでとう!」

リビングにはクラッカーを持った両親の姿が。


ありさは「え?え?」と言いながら驚いている。

俺はありさに小さい花束を渡しながら

「お誕生日おめでとう。俺たちが出かけてる間に準備してもらった」と声をかけた。

するとありさは急に泣き出して俺や両親が慌てて近寄ると

「ありがとう。こんなサプライズがあると思わなくてびっくりしちゃった」

と泣き笑いしながら喜んでいた。


俺と両親はありさのそんな姿を見ながら

「驚かせてごめん。最近色んな事があったから、ありさに喜んでほしくてみんなで張り切っちゃった。」

と笑顔で伝えると、ありさが一言。

「みんな張り切り過ぎだよ」

とみんなで笑いあった後、誕生日パーティーが始まった。


部屋を見渡すとHAPPY BIRTHDAY!と書かれた風船と輪っかをつなげた飾りが飾ってあり、テーブルには豪華な食事が置いてあった。

俺は心の中で「母さん、張り切り過ぎだよ」と思いながら席について、みんなでご飯を食べた。

その後は、バースデーケーキが出され、みんなでバースデーソングを歌い、ありさはろうそくの火を消した。

「火を消す時なにかお願い事したの?」

と母さんが聞くと、ありさは

「うん!したよ!」と笑顔で答えた。

母さんは「なにお願いしたの?」としつこく聞いていたが、ありさは「内緒!」と答えて笑っていた。


その後はみんなで ケーキを食べてくつろいでいた時

「ありさ、これ誕生日プレゼント。」

と俺はプレゼントを渡した。

「え?ありがとう」

とありさは驚いていたが、嬉しそうに笑っている顔を見て、俺も笑顔で笑っていた。

プレゼントはすぐ開けずに、部屋に帰ったら開けるとのことで部屋に置いてきてパーティーの続きをした。

終始楽しそうにしているありさを見て俺は、安心したように微笑んでいた。


それからパーティーが終わり寝る支度をして部屋に戻ると、ありさが部屋にやってきた。

「シオン。プレゼントありがとう。これ高かったんじゃない?」

と心配そうに俺に聞いてきた。

俺があげたプレゼントはテディーベアのぬいぐるみでそんなに高くないものだったため

「大丈夫。そんなに高いものじゃないから。」

と声をかけた。ありさは困った顔をしながら

「ありがとう。大事にするね」

と声をかけて部屋に戻っていった。


ありさが部屋に戻った後、俺はベッドに寝っ転がりながら、今日の遊園地での楽しかったことや誕生日パーティーが無事成功したことなど、思い出しながら眠りについたのでした。

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