第3話


※ ※ ※


――永きに渡る戦いに、今決着がつこうとしていた。


力尽き倒れるハダアレイニーを見下ろしているのは、ボロボロの体で立つキメハダピンクであった。


「どうして――、どうしてアンタみたいな奴らがいつも勝つのよ!!キラキラ輝いてるのがそんなに偉いわけ!?私達みたいな日陰者はアンタらの気分一つで貶され、踏みつけられ、見下されて仕舞いにはゴミ屑みたいに捨てられる・・・そんな事がだけで許されるだなんて、私は絶対に認めない!!!

さぁ、私を倒すといいわ!だけど私は絶対にこの憎しみも野望も捨てはしない!!」


目を閉じたハダアレイニーへ振り下ろされたのは、怒りの拳でも正義の剣でもなく、しゃがみ込んだピンクのチョップであった。


「えい!」


「ちょっ!?な、何してんよのアンタ!?」


驚いておでこをおさえるハダアレイニーに、変身を解いて笑いかけるピンク。


「な!?何が可笑しいって言うよの!!アンタ私を侮辱する気?!」


「違う違う!あなた、ずっと怖い人って思ってたけど、私に似てる人だったんだーって安心しちゃって。私、桃よろしくね!」



「はぁーーーーー!!??」




――その日から、私と桃は友達になった。

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