31話 謙太⑫
「……で、僕は毎日お風呂に入る時に開発を進めていったんだ。風呂に入る前に排便を済ませ、シリンジでお湯を浣腸してアナル内を綺麗にする。ローションを少し付けて最初は指で軽くほぐす。それから少しずつスティックを挿入していったんだ。最初は一番小さいスティックの一番小さい球が入るだけでも結構違和感があったけど、毎日やっているとすぐに慣れていった。本当に人体の適応能力ってのはすごいよね」
謙太はさらに続けた。
「で、スティックの挿入にも慣れて違和感が薄くなると、段々それが気持ち良いっていう感覚になってくるんだ。スティックの先端の球が二つ楽に入ようになる頃には、もうペニスは勃起するようになっていたんだ」
「……でも女の快感を味わいたいなら、チンコをしごくのは矛盾するって言う話だったんじゃねえのか?」
俺の疑問は我ながら鋭いものだったが、謙太はチッチッと指を振った。
「まあ確かに一理あるし、僕も最初はそう思った。でも女の子にもクリトリスがあるだろう?あれって結局快感を得ること以外に存在意義が解明されてないんだって。それに男性器も女性器も元は同じもので、クリトリスが大きくなったものがペニスだっていう話もあるみたいだよ」
「ふぉふぉ、結局のところ男女の差と言えるものは本当に無いのかもしれんのう」
爺さんの笑い声で、さっきのアカデミックな男女の性差の話を思い出した。
だがそれに続く謙太の話は実に下世話な話だった。
「だから僕は、とりあえずスティックを挿入したまま勃起してきたペニスをしごいて射精してみたんだ。……そうすると、普通にオナニーするよりも明らかに快感が大きいんだ!これが分かっただけでも、開発をしてみた甲斐があったって思ったよ。……流石に毎日射精するようなオナニーはしなかったけど、日を重ねるたびに快感は徐々に増していったんだ」
もう誰も話には付いていけなくなっていた。いや、この男の話っぷりは順を追った分かりやすいものだったが、その領域に足を突っ込んだものがこの場には誰も居ないのである。……いや、もちろん一人ずつ確かめた訳ではないが、間違いないだろう。
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