興味無さそうにしてたのに

いきなりですが!今日は沙良に思い切って聞いてみようと思います!


「沙良さーん。」

「なんですかー。」

「私ねー?気になることがあるんだけど。」

「ん?」

「沙良って、好きな人…とか居る?」

「なんだよ、気になるの?」

「うん。」

「居るよ。」

「おう!?居るんだ?」

「おう!?ってなんだよ!居るわ!」

……少し、いや、だいぶびっくりした。

「……誰かは言わないからな?」

「言わなくていい!好きな人が居るのか知りたかっただけだもん!」

「ふーん??」

沙良はなぜかニヤニヤしていた。どうせ誰か聞きたいのはバレてる。それを言う代わりに、むっ、とした顔をすると、

「ごめんって。」

めちゃくちゃ可愛い顔で謝る。その顔を見るとすぐ許しちゃう。

「あはは!その顔はダメだよ〜!!」

って笑顔になる。

「なんだよ!………夏鈴が居なきゃ、寂しいから…。」

「え?」

「なんでもない。」

「んも〜!!」

「そういや、もうすぐ誕生日だったよな?」

そうだ、もうすぐ誕生日…私が前にさり気なーく言った時は興味無さそうにしてたのに…!?

「興味無さそうって酷いな〜??」

「ああっ、心の声が漏れてた…!?」

「あははっ!めちゃくちゃ聞こえてたぞ?」

ああっ、恥ずかしい、もうはやく逃げたい…。

「んで、プレゼントは何がいい?」

「んー…、おまかせする!」

少し考えて…。

「よし!決めた。」

沙良がくれる誕生日プレゼントなんなんだろう…。

私はワクワクしながら誕生日までを過ごした。

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