第7話 元FPSプロ。冒険者ギルドに行く。
朝飯を食って俺は冒険者ギルドに向かった。クラフトさんに地図をもらい、町を散策しながら向かった。町並みは中世ヨーロッパみたいな、いかにも異世界って感じの町だ。
レンガ造りの家が多く並んでいる。とても綺麗な町だ。
10分位歩いたところで冒険者ギルドに着いた。中に入ると、いかにも冒険者って感じのゴツい体型の20代後半位の男に絡まれた。
「おいガキ。ここはお前みたいなヒョロいやつが来るとこじゃねぇ。帰ってママのおっぱいでも吸ってな!www」
いかにも噛ませ犬っぽいセリフだな。思わず笑ってしまった。
「おい!何笑ってんだ!?舐めてんのか、アァん?」
こういう時は流すのが大人の対応だ。
「ハイハイ、すいませんね。」
「痛い目見ないとわかんねぇようだな!」
あー、めんどくさい、アイテムボックスから銃を取り出そうとしたその時。
「おい!何してんだ!俺のギルドで暴れるんじゃねぇ!お前は罰金だ!」
おぉ!なんか偉そうな人が出てきた。しかも普通に強そう。
「悪かったな、うちの冒険者がよ。俺はギルドマスターのサウールだ。で、お前は登録か?見ない顔だからよ。」
「はい、登録ですね。あとついでに魔物も狩って来たんで解体、買い取りしてもらえると助かります。」
「わかった、まずは登録からだな。ここに手をかざしてくれ。」
俺は鉄の板のようなものに手をかざした。
そしてステータスが出た瞬間、ギルドマスターが声を上げて驚いていた。
「お、お前、まじで新人なのか?ステータスがバグってるんだが。特にMPとSPがよ。お前は魔術師か?それとも盗賊か?とりあえず新人のレベルじゃねぇな。うぉ!しかもお前、魔物狩りの称号持ちじゃねぇか!どんな新人だよ!?」
「え?そうなんですか?普通だと思ってました。」
「いや、MPとSPもすげえが、ATとDFもやばいな、AT、DFはDランク冒険者、MPとSPに関して言えばお前はもうAからBランク位のレベルだ。しかも魔物狩りの称号はCランクでも持ってるやつはほとんどいないんだぞ。」
え、そんなことある?マジか。俺氏やっぱ強いのか?
「まぁとりあえずお前はCランクで登録しておくぞ。」
「え?Fランクからじゃないんですか?」
「お前は例外中の例外。現在Sランクの冒険者でも最高でDランクからしかいないんだぞ。まぁそいつはステータスじゃなくて、お前みたいに狩って来たって言ってた魔物がCランクだったからなんだけどな。まぁお前もそのくらいの魔物狩って来たんだろ?」
ん?俺狩って魔物ってAランクだよな?あれ?俺相当ポテンシャル高いんじゃね?
「んじゃ解体するから解体所に移動するぞ。着いてこい。」
解体所に移動したところで出すように促された。これ出していいのかな?まぁ出せって言ったのギルマスだしね。知らね。
「それじゃ出しますね。ほいっと。」
そこにブラックサンダーウルフとキメラみたいな魔物を出す。そして、そこにいた解体職員とギルマス、そしてさっきの絡んで来た冒険者が絶叫していた。
「おい!お前!これホントか!?ブラックサンダーウルフとスネークライオンとか!両方Aランクの魔物だぞ!どうやって倒したんだよ!」
「俺ですか?武器で倒しましたよ。まぁ少々特殊な武器ですけどね。」
「おい!それを見せろ!いや、見せてくれ!」
「分かりました、ついでに的も準備してもらえると有難いです。」
「わかった。おい、準備してくれ。」
準備してもらい、アイテムボックスから銃を取り出し引き金をひいて撃った。
パァーン!
弾は的を貫通し、後ろのレンガの壁にめり込んでいた。
後ろを見ると、さっき魔物を取り出した時ぐらいみんなめっちゃ驚いてました。
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