第6話 元FPSプロ。就職する。
やりすぎたかな?
「カミサワさん。家の跡継ぎませんか?」
は?何言ってんのこの人、貴族になれる訳ないじゃん。俺平民よ?
「とりあえず結婚の話は保留しましたけど、貴族には絶対になりません。面倒くさそうなんで、俺はのびのびと暮らしたいんですよ。」
「なっ、なら!家で働きませんか?住居は今の部屋を使っていいので!主に娘の護衛を!最近娘に寄ってくる男が多いんですよ!私としてはカミサワさんに結婚してもらって、守ってもらうのが1番だったのですが……。フローラの護衛をして仲が深まったり、お互いを知ることも出来ますし……。」
まぁ、護衛くらいならいいか。
「分かりました、受けましょう。でも俺も魔物狩りしたいので、週3でどうでしょう?」
「週4でお願いしたいんですが…。お願いカミサワさん!友達でしょ!?」
あなた、友達を自分の義息子にしようとしてたの忘れたんか?
「わ、分かりましたから。週4ですね?了解です。」
「助かりますぅぅぅぅぅぅぅ!それでは明日からお願いしますね?」
え、聞いてない。明日冒険者ギルドあるみたいだから、行ってみようって思ってたんだけど。
「すいません。明日冒険者ギルド行きたくて。明後日からでいいですか?」
「急にお願いしたしそれはしょうがないですね。で、報酬の方なんですけど1ヶ月金貨20枚でどうでしょう?」
「えっ、高くないですか?」
「命を助けてもらったし、フローラの護衛をして貰えるんです。このくらいが妥当です。そして将来家族になるんですからね。」
「家族になるかもしれないだけですから。決定事項じゃないですから。」
「うっ、まぁいいです。それでは、とりあえず昨日、今日と護衛して貰った分の報酬を渡しますね。はい。どうぞ。」
小さい麻袋に金貨が10枚入っていた。
「こんなに、ありがとうございます。」
「それでは夕食は終わりにしますか。家にある浴場で体を温めてからおやすみくださいね。ルーカス、案内を。」
「カミサワ様、こちらです。」
浴場に行ったけど案の定めっちゃ広かった。もう驚かないぞ。
そしてゆっくり風呂に入って寝た。こうして俺のめちゃくちゃな2日目が終了した。
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