TYT-045 ギガント轆轤首
【管理番号】
TYT-045
【妖異通称】
ギガント轆轤首
【対応状況】
対象は[ 非公開 ]に収容されています。同種の存在を目撃した場合は、帝国妖異対策局までご連絡ください。
【危険等級:丁級】
遭遇した場合はなるべく回避・退避します。物品や事象の場合、接触は避けるべきです(ウザいため)。このレベルの対象は直ちに脅威となる存在ではありませんが、関わりを持つことは避けるべきです(ウザいから)。
【映像情報】
帝国妖異対策局付TN80K(通称:Hachi)がTYT-045に対してインタビューを行っている映像が保存されています。TYT-045本人の希望(健康上の理由と主張)により持ち込まれたマットレスの上に横たわった状態でインタビューが行われました。
https://kakuyomu.jp/users/teikokuyouitaisakukyoku/news/16818093073187238790
【確認地域】
TYT-045によると帝国内には自分一人だけだで、キプロスに同族が■■体いるはずとのこと。
【関連事件】
[ 非公開 ]事件
【詳細】
TYT-045は2.■m×1.■m×1.■mの巨大な頭部です。TYT-045自身が語るところによると、東アジアに存在する轆轤首と同系統の 妖異であるとのことでした。自分たちの一族は知性・品性・感性において、轆轤首の中でも抜群に飛び抜けた高みに至った至高の存在であると、一度の対話中に何度も必ず繰り返します。
轆轤首の中でも特異な点として、頭部と身体が切り離された状態が固定された状態でも生存し続けることができることが挙げられます。一般的な轆轤首は12~24時間以上、頭部が身体が切り離された状態に置かれると、徐々に衰弱していき最終的には絶命します。TYT-045によると、18■■年以降ずっと、頭部と切り離された状態が続いているとのことでした。
その巨大さが原因なのかTYT-045の頭部は飛行することができません。身体の大きさは通常の人間と変わりません。TYT-045の収容時に、頭部を身体に戻す提案がなされましたが、TYT-045は
「君たち頭は大丈夫か? 僕のような巨大な頭をそこにのっけたらどうなるか、君たちが鼠の大きさの脳しか持ちあわせていなかったとしてもわかりそうなことだろう」と拒否しています。
[[機密制限:丁級]]
このようにTYT-045は口が悪く、話し相手を怒らせることに情熱を注ぐようなところが見受けられます。これまで数多くの人々の脳溢血を引き起こしてきた実績から、血圧が高い者については面接が禁止されています。
《 インタビューログ 》
土御門研究所に収容されているTYT-045に対してインタビューが実施されました。TYT-045は轆轤首と同系統の存在で、その身体は■■に保存されています。■■■年前に帝国に来て食事の美味しさに感動、その後暴飲暴食を続けるうち(人間は食べてないと主張)に、頭だけが大きくなってついには飛べなくなってしまったそうです。歴史的な経緯から妖異についての知識を多く持っているため土御門研究所にて収容されることとなりました。確かに知識は豊富なのですが皮肉屋で人を怒らせるのが趣味の妖異です。
不破寺局員:わっ、はじめて見ましたけど本当にでっかい頭ですん!
TYT-045:おい、そこの乳おばけ。俺の頭が大きいのはそれだけ脳が沢山詰まってるからなんだよ。お前みたいに脳の栄養素も全部胸にやってる脳筋じゃなく脳乳鬼とは知性に圧倒的な差があるんだよ。
不破寺局員:(イラッ……)
Hachi:TYT-045、貴方ならダゴンが潜んでいる場所に心当たりがあるはずですよね。
TYT-045:あのさぁ……人に物を訪ねるときはさぁ……ほら、なんか持ってくるのが常識でしょ。
Hachi:……(イラッ)。
不破寺局員:(は、Hachiさんが苛立っているの初めて見たですん! これは尊いかもですん)
補遺:
なんとか我慢すること2時間。どうにか必要な情報を得ることができました。– Hachi
【対応】
TYT-045は、199■年に■■県■■山中にある■■村にて、同村のはずれにある鎮守の森へ迷い込んだカップルによって発見されました。同村は非常に排他的で外部のものが入ってくることを嫌っていたため、少子高齢化の進行によって廃村が危ぶまれていました。
昔から特産品や名所等はありませんでしたが村の財政は常に潤っており、帝国公安調査庁や帝国税庁等がたびたび秘密裡の調査を行っていました。その理由が帝国妖異対策局によって行われたTYT-045の確保・調査により明らかとなっています。村の財政が豊かだった原因は、村人たちによる株式投資の利益によるもので、TYT-045は村人に投資のアドバイスを行っていました。
TYT-045によると18■■年より村に住み始め、それ以降、たびたび村人にその時代の儲け話を提供することにより、ついには神様として祀られるようになったとのことです。TYT-045は自らの身体の保護と世話を条件として村に富みをもたらしていたようです。TYT-045は情報収集について非常に積極的であり、発見場所となった鎮守の社には多数の古い文献や記録が残されていました。
また同所にはインターネット回線が敷かれており、壁に掛けらた特注の42型タブレットを、マジックハンドを口に加えることで操作していたようです。
TYT-045の確保後、実体は帝国妖異対策局から土御門研究所に移されました。現在は同研究所にて収容されています。
【懸賞金】
懸賞金はかけられていません。
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