TYT-046 魔薬

【管理番号】

 TYT-046


【妖異通称】

 魔薬


【対応状況】

 捜査中


【危険等級:乙級】

 遭遇した場合は対象に気付かれないよう最大限の注意を払いつつ退避してください。非常に危険な対象です。もし貴方の存在が相手に認識された場合、生命に関わる危機的状況に陥っていると考えるべきです。物品や事象の場合、関わりを持っていると判断されてしまうことで危険な団体・組織から狙われる危険性が高いため、直ちにその場から離れるようにしてください。


【映像情報】

《 押収されたTYT-046 》

 明るい中では砂糖や精製塩のような見た目をしていますが、照明を落とすと薄い緑色で微かに発光している様子が確認できます。


【確認地域】

 花街によって全世界の地下組織に流通している可能性があります。


【関連事件】

《 人外っ娘☆倶楽部急襲事件 》

 ■■■大使館に置かれていた花街の拠点を急襲した際、■kgの魔薬が押収されました。後の調査によって、同大使館が拉致した若い女性に対してTYT-046を使用し、半妖異化した状態で本国へ移送していたことが判明しています。


補遺1:

 人外っ娘☆倶楽部は、要妖異監視対象団体である売春組織「花街」が運営する違法風俗です。 顧客はエスタブリッシュメントを対象としており、■■■大使館で摘発された拠点においては、入会金■千万円~、月会費■■万円~が会員の条件となっていました。


 花街では顧客に暗黒の快楽をサービスするため、妖異を使ったり、人間の女性(あるいは男性)を半妖に変異させるといったことを行っています。


補遺2: 半妖異の撮影映像資料

 映像は、花街が■■■大使館地下にて人外っ娘☆倶楽部を開業していたところへ、帝国妖異対策局とSATが急襲、踏み込んだときに撮影されたもの。このときの半妖異は女性の身体の上に髪も顔もない頭部と、背中に巨大な二本の触手を持っていることが映像で確認できます。


 花街の倶楽部では、必ず一体以上の妖異または半妖異のボディーガードが配置されており、急襲の際も半妖がSAT隊員を数名吹き飛ばして重症を負わせています。半妖は、そもそも人間であることから、法的・人権的においても取り扱いが難しいという側面を持っています。


 映像を見ると、不破寺局員の剣先が小刻みに揺れていることが確認できることから、対処について迷っている様子を伺うことができます。


【詳細】

 魔薬の成分にはまだ解析が終了していませんがスカンジウムが非常に多く含まれていることが分かっています。製造方法については全く判明していません。


【対応】

 帝国妖異対策局では魔薬の撲滅に向けて、警察や魔薬取締官と連係して捜査に当たっています。


【懸賞金】

 魔薬の製造拠点や取引現場の通報に対して、警察や厚生労働省より報奨金が出る場合があります。

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