僕が勇者になったあと
「起きろ、勇者!」
フゾロイの声が聞こえた。僕が目を覚ますと、そこは僕の家だった。
「……僕は、生きているのか?」
僕が問うと、フゾロイは首を傾げた。
「言い忘れていたが、
「そんな設定があるのか。」
「ある。今、隣に寝ているのがその証拠だぜ。」
僕が横を向くと、僕の隣に美女が眠っていた。
「な、なんだこれは……!」
僕は動揺して布団から飛び起きた。
「ふわわ……、おはようございますう。」
名前はアクア・スイドリーム。
「水の国の王女は、
フゾロイの話によると、エネルギーは大量に回収でき、転売者が王女である真実を突き止めたので、
「オハヨオオオオオオオ!」
王女アクアは突然飛び起き、唇を突き出して僕に抱きついてくる。
「うわああああ、近づくな!」
僕の唇に触れる距離まで近づいてくる。
「や、やめろおおおお!」
「王女はエネルギーを体内に大量に持っているため、接吻でエネルギーを放出しなければならないんだぜ。」
フゾロイは冷静に解説する。あの不快感のあるキスをされると思うと、僕は気が狂いそうだ。
「わたくしと一緒に冒険するって約束してくれなきゃ、キスしますよ。」
王女アクアは僕の下半身に目線を落としてニヤニヤと笑う。
「だって、わたくし……あなたから愛の告白を聞きましたもの。」
「言ってないぞ。」
「攻撃で倒れていた、わたくしの体を隅々まで嘗め回しましたわ。」
「おい、嘗め回したのかよ。」
フゾロイも王女の話に耳を傾ける。
「誤解を生む言い方をやめてくれよ。それより、僕の妹はどこにいるんだ。」
僕がフゾロイに問うと、スッと隣の部屋の襖が開く音がした。
「ここにいます。」
「マリア!!」
そこにいたのは、勇者フゾロイが死んだと勘違いしていた彼女だった。
「生きていたのか!?」
勇者フゾロイは、僕の妹を抱き寄せる。
「ええ、死んでいませんよ。
僕の妹は、勇者フゾロイの彼女だった。僕は敢えて本当のことを隠していた。
「会いたかった……。」
しかし、勇者フゾロイは、そんなことはどうでもよく、ただ僕の妹を強く抱きしめて涙を流していた。
「妹が冒険に出かけるのに、お兄さんはお留守番しているつもりですか?」
王女アクアは、僕を挑発した。
「ああ、分かったよ。僕と王女と、それから妹とフゾロイの四人で冒険に出かけようか。」
こうして僕は、勇者として、愉快な仲間とともにエネルギーを集める旅に出ることにした。
sample だるまかろん @darumatyoko
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