第三話 気持ちと今後(修正しました)
※注意 複数視点の話です。一応切り分けはします
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彰馬Side
「……恭子に浮気された」
話を始める前に、結論から切り出した。美咲は驚いたのか、目を見開いている。
「恭子さんが…?そんな素振り…」
「いや、美咲が知らないだけだよ…ここ最近、恭子の様子がおかしかったんだ…あの時、ちゃんと聞いてればよかったのにな…」
何もかもが終わったような後に後悔するとか、アホらしいな…自分で言ってて悲しくなってきたな…
「その話…ちゃんと最後まで聞きました…?」
美咲が恐る恐る聞いてきた。多分、別れたのかどうか聞いているのだろう
「いや、聞いてないよ。浮気って単語が聞こえた瞬間に逃げちゃったから…情けないよな。別れようって聞きたくないからって逃げるとかさ」
「聞かなかったのは悪いけど、別れ話を聞きたくないってのはすごくわかるよ。兄さんがどれだけ恭子さんを好きだったのか知ってるから」
「うん…ありがとな」
そう言うと美咲は微笑んでベッドから降りた。扉の前に立ちこちらを向くと
「兄さん。今は聞きたくないかもだけど、今度ちゃんと話ししたほうがいいと思うよ」
「……そうだな。まだ先になりそうだけど、ちゃんと話はするよ」
美咲は満足したように頷き部屋から出ていった。とりあえず、当面の目標は恭子と話をすることかな…暫くは顔見ないほうがいいかも。泣いちゃうかもしれないし…
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美咲Side
兄さんから話を聞いたあと、私は部屋に戻ってベッドにダイブしました。
「……あの人、浮気してたのか…」
兄さんというものがいながら、なんと不埒なことをしてくれたのでしょうか。浮気は本当だと思うなぁ…様子がおかしいって言ってたし、何より追いかけて来てないし…別の日に話すつもりかな?そんなの私が許さないけど
「兄さんに悪い虫がつかないように私が見張っておかないとね!」
そうと決まれば明日から行動開始かな。学校も教室も同じだから様子も見れるし…何より、兄さんの隣にいられる。あの人が彼女になってから隣にいられなかったからその分を取り返さなきゃね!
あ、でも、あの人なら兄さんと付き合い始めても文句は言わないかな?
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