つまりはただの遅刻

@matutakemodoki

ただの遅刻

僕は北尾 圭人

 普通の高校生。成績も中の中。

 珍しく遅刻しそうになり、

「遅刻遅刻〜っ!」

 と、曲がり角で運命の人とぶつかりそうな言葉を言いながら走っていた。

 そしてマンホールの蓋が空いていたことに気づいた。

 そのマンホールの蓋の上で。

「ぎゃあぅ!」

 死んだと思った。

 辺りが明るい。天国ってヤツかな?

「ケイト!ケイト!」

 誰かに呼ばれている…

「起きた?ケイト、ここ、異世界。」

 起きるとそこには子供の姿をした神がいた。

「え?」

「ケイトにスキルあげる!」

 そう言われ、全能力強化のスキルを得た。

 その力で勇者になり、魔王を倒し、元の世界に戻った。


「…で、それが今日の遅刻の言い訳か?」

「はい。信じてください。」

「そうか。大変だったな、反省文を書け遅刻常習犯。それとお前の成績は下の下だぞ。」

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