第4話恥ずかしさと敬語と…

※主人公視点

ーーーー



「この国をこの世界を救うために、…貴女の意志を無視して、この世界に召喚してしまい大変申し訳ございませんでした」


 フィルシアールは私に深々と頭を下げた。


 私はフィルシアールの後頭部を眺めながら


(……イグニもこんな感じだったなぁ)


 前世まえに出会った の青年との出会いを思い出した。


「ハルまずこの国の説明をしますと」


「…ごほっ、あのはいりません。で大丈夫です」


 私が紅茶を飲んでいる時に2が出たのでむせ返りながらも言った。


(やっぱり恥ずかしいー)


 耳まで真っ赤にしながら私はまた紅茶を飲んだ。


「承知しました」


 フィルシアールのその返事に


「あっ、あの、敬語じゃなく、ため口でお願いします!」


(年下の男の子が敬語なんて違和感ありまくりだよー!

 イグニも年下の前世わたしに敬語だったし、王子様ってみんなこうなのー!?)


 私が頭を抱えながら考えてるとフィルシアールは少し迷いながら…


「……分かった。これで大丈夫…ですか?」


 フィルシアールの質問に春はコクコクと頷いた。

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