裏話No.6:嫌いな理由(ワケ)
前回と今回で、題名の通り、セシリアがアリティーに対して怒っている理由と彼の事を嫌いな理由がそれぞれ明確になりました。
怒ってる理由については、大体は皆様知ってくれていたかもしれませんが、ここまで詳しく友達の身に何があったのか、アリティーがどういう思惑だったのかについては、ここまでぼかしてきていました。
今回改めて整理した形なので、皆様、どうぞ読んで「アリティーめっちゃムカつくな!」と思ってくれれば何よりです。(笑)
そして嫌いな理由について。
こちらは、以前アリティーに対し妙な既視感を抱いていた理由が「マリーシアに似ているから」だと気付きましたが、結局解明されたのはその既視感の正体だけで「じゃぁ何故親愛なる姉に似ているのにアリティーの事は好きになれない、嫌いなのか」についてはノータッチでここまで来ました。
えぇそうです。
こっちも、勿体ぶってここまで来ました。
ここで怒っている理由と嫌いな理由をバンと明かして、「だからセシリアはここでガツンと直接的に拒否するんですよ」の部分を分かりやすくしてみたつもりなのですが……どうでしょうかね?
実はアリティーに対して感じている既視感と今回の嫌いな理由。
2つを合わせて、やっと「仲良くする『権利』」からのフラグ回収完了です。
正直言って、めっちゃ長かった……。(笑)
で、当時からあった「何か分からないけど既視感と違和感がある。なんとなくこの人嫌い」がここで『彼の動機』にあると分かった訳ですが、この時点でセシリア、彼と分かり合う事を早々に諦めていましたね。(笑)
実質的に切り捨てたも同然な訳ですが、今回書きたかったのが、第二部で描いた「クラウンのざまぁ→心を入れ替えて更生の道へ」となったクラウンとの対比です。
ここをずっと書きたかった。
……なんて感じで毎回裏話を書いていて思うのは、「私、対比好きだなぁ」という事ですね。
同じ人間が主軸になっている物語でも、相手が違えば結果も違う。
当たり前ではありますが、そういうのを書くのが私は結構好きなようでして。
多分、だから作品の展開がノロマなんだよなぁー。
でも直せる気がしない&これはこれでこの作品の個性かなとも思うので、少なくともこの作品は多分こんな感じで最後まで突っ走るのでしょう。
と、話が逸れてしまいました。
ちょっと元に戻しましょう。
クラウンは環境のせいでひね曲がっていましたが、自らを省みる事で元々持っていた『良い部分』をセシリアにちゃんと示していました。
だからセシリアも「これなら手を貸しても良いかな」と思った訳です。
しかしアリティーの場合、悪い部分が本性であり、元々の性格です。
そして今の所、改心の兆しが全く見えない。
自分の中の問題点にさえ気付いていない。
その上セシリアさんをめっちゃ怒らせましたからね。
そりゃぁポイッとしたくもなります。
こればっかりは自業自得、仕方がない。 (うんうん
え?
「セシリアお前主人公なんだから、もっとちゃんとアリティーにも寄り添ってあげてよ!」 って?
いやいや無理ですよ、だってセシリア、効率主義者なんだもん。
そして彼女の良心は、味方にしか発動しないんだもん。
そしてそして、彼はセシリアに味方認定されてないもん。
残念ながら、彼女は聖女ではありません。
なので、『無条件にみんなにやさしく』はできません。
はい、残念。(笑)
さて。
では最後に彼女の直接的な拒絶に対するアリティーの反応を見てもらうことにいたしましょう。
セシリアがあずかり知らぬ大団円の後の話ですので、番外編として見てもらいましょう。
私にしては短く一話に纏めましたが、その分情緒的に書いているつもりです。
一旦今までのアリティーを忘れ、彼を10歳の男の子だと認識した上で読んでもらえると彼の心も少なからず理解してあげられるんじゃないかなと思います。
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