裏話No.20:どこかの騎士物語と晴天

 

 本話はテレーサとセシリアの仲直り回でした。


 書きたかった部分がやっと書けました。

 すごい『やっとここまできた感』です。




 実は私、ずっとセシリアには気の許せる女友達を1人作ってあげたいと思っていました。

 しかしセシリアの性格上、どうしても先に警戒心や社交の仮面が邪魔するんですよね。


 そんなものを取り払った友達を、今回の仲直りでどうにか作ってあげられたんじゃないでしょうか。



 テレーサとセシリア。

 この2人のやりとりには、今まで所々で「セシリアらしくない」部分を散りばめできました。


 セシリアは確かに『効率主義』ではありますが、『機械』でも『人形』でもなくただの1人の『人間』です。

 だから扱いにくいタイプの子も居れば、その人に感情が揺さぶられる事もあります。


 基本的にはいつも相手を翻弄するセシリアが翻弄される様を、今回少し見せたかったのです。



 もしかしたら「私が見たいのはセシリアが諸悪の根源をギッタギッタとなぎ倒していく所で、そんな人間臭いところに寄り道なんてしないで欲しいんだけどっ!」と思っている方もいるかもしれません。


 しかしどうか分かってください。

 この物語は確かにセシリアのざまぁ劇ではありますが、同時に様々な子の成長物語として書いている側面もあります。

 少なくとも作者としてはそういうつもりです。

 

 そしえ10歳になるまでの間に、成人(16歳)までに必要なほぼ全ての知識と教養を身につけ終えてしまったセシリアが、ただ一つ十分に学ぶ事が出来なかった事。

 それが『人間関係』なのです。


 『社交』については教育でどうにかなっても、『人間関係』を育むに当たっては経験が必要。

 そしてその違いに思い悩んだこの章は、間違いなく今後の大きなざまぁ劇の糧になっていきます。



 と、いう訳で。

 ここでテレーサとセシリアの件は一件落着。

 今後は遂に、本作の最終フェーズへと移行していきます。



 次章予告として何か言うと全部ネタバレになっちゃう感じでてんこ盛りなざまぁ劇が始まります。

 が、せっかく裏話を読んでくださっている方にオマケで一つだけ。


 次章のセシリア、激オコです。(笑)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る