裏話No.4:化けの皮が剥がれています

 



 本話は、テレーサについての相談をレガシーに持ちかける話でした。



 因みにセシリアはこの前に、家族には報告兼相談を、ゼルゼンには相談兼愚痴をそれぞれ一度しています。



 しかし結局家族とは「取り敢えず相手の出方を見るしかないね」という話になり、ゼルゼンとは「いや貴族の思考は俺よりもセシリアの方が良く知ってるだろ?」という事でした。



 誰からも具体的な見解やアドバイスを貰えないセシリアはちょっといじけ気味に、貴族の友人・レガシーに相談、というのが今回のお話です。





 え?

「そんな事本編に書いてなかったよ」って?

 そうでしょうね、書いていませんもん。(笑)



 と、開き直るのはここまでにして。

 真面目な話、本編的にはあまり関係ない情報だったので、この辺の話は今回省かせていただきました。

 裏話を読んでくださったからこその情報です。



 「お、ラッキー」くらいに思っていてください。(笑)







 さて、それにしても最近のセシリアは知識欲と好奇心を満たされてちょっと幸せそうです。



 先日はキリルとマリーシアから、今回はレガシーからご機嫌を取ってもらいましたからね。

 それにしてもご機嫌の取り方が『新しい情報』なんて、セシリアもうちょっと年相応の物でご機嫌を取って貰えば良いのに。(笑)





 因みに……。

 先日と今回は共に『セシリアを元気にする』という目標があり、見事にその試みは成功しました。

 両者を読んでいて「話の進行の仕方が前回と被るんですけど」と思われた方が居たらごめんなさい。



 ただこの二つには一つ大きな違いがあるんですよ。

 それは、『御機嫌取り役の気持ち』です。



 『セシリアの趣向を知った上で巧みに操ってみせた』のが兄姉ですが、比べてレガシーは、確かにセシリアの趣向はある程度知っていたけれど、どちらかというと『不可抗力』です。



 自分のせいで考え込んでしまった友人を前に「何とかしなければ」と思い、偶々思い出した話題がセシリアのツボだった。

 そんなだから家に帰ってぐったり、なんて事になるんです。(笑)



 あの日レガシーは「あの話、振らなきゃよかったな」と、ちょっとだけ後悔しました。

 偶々そう呟いた瞬間に居合わせた使用人は、「何だか分からないけどとってもお疲れだなぁ」と少し哀れみの目を向けたとか。



 レガシーもセシリアと仲良くなっちゃったばっかりに、大変です。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る