裏話No.3:待てする子犬
今日は、レガシーとセシリアについてまた少し。
先日の裏話で話した通り、セシリアとレガシーには互いに似たところがあるキャラクターです。
そのうちの一つが、互いに家の血を色濃く継ぎそのせいで『変』な貴族である事です。
その境遇だけではなく、それが故に抱く感情も2人が互いに理解出来る部分。
だからお互いに何だか馬が合う。
似た感情を抱き、似た状況を「心地良い」と感じる事が出来るからこそ、何だか相手の事がしっくり来る。
そんなセシリアの話に、受け手のレガシーも思わず納得していました。
そんな2人にとって「心地良い」と思える最たるものが、時間の使い方のテンポ感だったりします。
時には、軽口を言い合い。
時には、沈黙を楽しみ。
時には、興味を持った事柄に集中する為に無言になる。
そんな2人の独特なテンポ感は今後、要所要所で発揮される予定です。
特に第一部 『伯爵令嬢が効率主義に成長中だったら』 では比較的常識人サイドだったゼルゼンが最近はセシリアの言動に慣れて「かぶれて」きてしまいました。
これは、そうして彼女を補助する為に動く様になるのが彼に必要とされたスキルのうちの一つだった為、仕方がない事であるのですが……。
そんな中、第二部でフラットに常識人目線でセシリアの事を客観視出来るのが彼になります。
彼は家の血が強いが故の心情と経験以外の考え方は、完全に常識人のソレです。
おそらく彼は読者の皆様と同じ目線で驚き、同じ目線で呆れる事が出来ると思います。
「いやぁ、セシリア。それは無いわー」
なんて思いながらレガシーと一緒に物語にツッコミを入れてもらえると嬉しいです。
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