第2章:とある侯爵令嬢との紆余曲折

裏話No.1:無意味な時間に蓋をして

 



 この話数は伯爵令嬢・アンジェリーとの小さな対決回でした。





 アンジェリーは元々、第一章の『王との謁見直前』の時にチラッと出した時から、後の再登場が決定していた子でした。



 伯爵家に対して良い感情を持たず、何かとセシリアに突っかかってくる『面倒』な存在。

 彼女の今後の立ち位置は、おそらくこれになるでしょう。





 皆様もしかしたらもうお気づきかもしれませんが、因みに彼女、小物です。

 小物の癖に何度もめげずにトライしてきます。

 その為セシリアと張り合える伯爵位に、彼女には生まれてもらいました。(笑)



 まぁ安心してください。

 相手がこちらに張り合ってこれるのと同時に、セシリアも同等の立場として言い返せますから。

 きっと立場が上や下の者から同じことをされるよりは、彼女の心労はマシな筈です。





 立場が上の者から言われたら反撃の仕方を考えないといけないのは勿論ですが、下の者に対して言い返すのも、きっと「『上級貴族』として適切な行動しなければならない」と考えているセシリアですから考える事が多いと思います。



 その点、彼女に対しては安心です。



 もしかしたら彼女のお陰で今後は、回りくどい事をせずスパンスパンと捌いていくという、セシリアにしては非常に珍しい姿をお届けする事が出来るかもしれません。(笑)







 さて。

 今までセシリアの周りの同年代の主要人物達が何故かみんな揃って男の子だった事に、皆様はお気づきでしょうか。



 何故こんなにも出てこないのか、私自身疑問だったのですが(←笑)、彼女の引き金にして今後は女の子達がちょくちょく登場します。

 敵・味方、双方取り揃えておりますよ。



 女の子が沢山出てくると、それはそれで色々泥沼化しそうで不安になっちゃいますが……。



 少なくとも愛憎劇の様な物には成りませんよ、と此処で宣言しておきましょう。

 そういう系が苦手な方、安心して読み進めてください。




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