【後編】
第1章:狙う第二王子、逃げるセシリア
裏話No.1:彼が望むモノ
さて、今回は新しいキャラクターが3人も出てきましたが、まず今回はその3人についてザックリと触ってみたいと思います。
まずは第二王子の護衛騎士・ランバルト。
彼は第二王子よりも7つ年上の、16歳です。
今年は成人して一年目の年になります。
基本脳筋ですが、剣の腕はピカイチです。
流石は第二王子の護衛騎士に若くして選ばれるだけあり、群を抜いて目立つものがあります。
今後、その辺を見せられる場もあるかと思います。
次に、第二王子の専属文官・ジェームス。
彼は第二王子よりも4つ年上の、13歳。
マリーシアの同学年です。
彼は頭脳担当。
彼の思考を感じ取り、彼の思った通りの結果になる様に陰ながら補佐する役目を担っています。
そして、彼は少し病的なまでに『第二王子の為に』と行動するところのある人です。
でもそうなった所以については、経緯があります。
その辺は追々明かされていく事になる、彼を構成する大きなバックボーンの1つです。
最後に、皆様お待ちかね(?)の第二王子・アリティー。
彼は第一章の王への謁見時に少しだけ出てきましたが、以降姿を現さなかった人物。
クラウン編が一段落し、やっとの登場です。
今回の話はセシリアと彼のやり取りが始まる前の予備知識として「彼が一体どういう人物なのか」、その片鱗を見て貰う為の話でした。
この話を読んでいただいた方には分かるかと思いますが、一言で言うと彼は『曲者』です。
周りの目を掻い潜る事が出来る手腕持ちである事は確かですが、ソレについては貴族社会です、化かし合いというのはよくある事でしょう。
彼の特異な所は、『楽しみ方』が歪んでいる所です。
王位継承権があり面倒な兄が居ながら、継承権を望まない王子。
持て余す思考を『遊び』の為に使っています。
宝の持ち腐れったら、無いです。(笑)
何事にも好奇心旺盛で、知る事と考える事が基本的に『好き』な、伯爵令嬢・セシリア。
周りに悪い意味で甘やかされて育ったせいで、考える事を知らなかった、侯爵子息・クラウン。
そして考えなければ生きてこられなかった、第二王子・アリティー。
『考える事』に対してそれぞれ違う価値観を持つ三者の次なる対戦カードは、『面倒』が嫌いなセシリアと、自分が楽しむ為なら『面倒』を惜しまないアリティー。
この2人の関係値は果たしてどうなるのか。
是非とも見守ってあげてください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます