裏話No.10:瞳の奥の可能性

 



 この話数では、セシリアがクラウンを試しましたね。



 そして彼の『意志』を確認し、彼に自分の時間を割く事を決めました。





『前提知識の無い他者に対する説明』は一見面倒そうで、セシリアが嫌いそうな事に思えます。



 しかしそこに出てきたのが、セシリアの持つ、もう一つの信条でした。





『間違いを正す機会は、誰にだって与えられるべき』



 それは第一部で、セシリアが実体験の中から勝ち取った価値観。



 実はセシリア、実体験をするより以前から「それって良くないよね」とは思っていました。



 しかしふんわりと思っていた事を、『お仕事ツアー』でユンが不敬罪の危機に陥ったあの時に、明確に思います。



 そしてそれは10歳の今、彼女の信条へと変わっていました。





 それがここで改めて出せた事、本当にホッとしています。

 伏線がやっとここで一つ、回収出来ました。





 今のセシリアは、この二つの信条を軸にして出来ています。

 今後この主軸は、増える事があっても、絶対に無くなる事はありません。



 なので、この二つを心のどこか片隅にでも置いておいて頂けると、読者の皆様にも今後のセシリアの行動、その意図にも合点がいき易いのではないかなと思います。





 因みにクラウンの事についても話したい所ですが、話すと盛大なネタバレになりかねないので、それはまた、次話から始まるセシリアとのやり取りを経てからにしたいと思います。



 楽しみに待っていてくださると嬉しいです。




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