裏話No.9:満足感に包まれながら飲む紅茶は一段と美味しい

 



 今回はオルトガン伯爵家3兄妹について、少し。





 彼ら3兄妹は第一部 『伯爵令嬢が効率主義に成長中だったら』 からの登場人物です。



 第一部ではセシリアが『未完成』の状態だったが故に「末妹のセシリアをフォローする兄姉」という構図で兄妹の関係性を描きました。



 だから兄姉は妹に良い所を見せようと少し見栄を張ってみたり、セシリアの面倒を見たりする場面がありました。





 第二部の冒頭ではセシリアが既に『完成』しつつある為彼女の面倒を見るというよりも、彼女の報告を聞いて情報の補足や悪巧みを一緒にするという形に関係性が少し変わっています。



 兄姉は未だ末妹であるセシリアの事を大事に思っていますが、彼女を子供として見る事、『庇護の対象』を考える事を止めました。



 元々自頭の良いセシリアですから此処まで年齢が上がれば兄姉との会話も、持ち得ている知識量の差を補完さえしてもらえれば同じ目線でする事が出来ます。



 結果、兄姉は情報の補足をすると同時にセシリアと共に未来の考察をするに至ります。





 そして現在、前回の未来考察、もとい『悪巧み』に、兄姉が味を占めてしまいました。(笑)



 元々好奇心が強い3兄妹ですからね。

 ちょっと大人気無い兄と姉の姿はその特性が故です。



 3人だけの秘密の会合の様なこのやり取りは、どうやらとても楽しいようで……。



 まぁセシリアも2人とこういう話をすること自体は『面倒』だと思っていない当たり楽しんでいるようなので、きっと良い関係性なのでしょう。







 こうして時を経る度にちょっとずつ変わる三人の関係性ですが、結局仲が良いのは変わらない。



 長男で優しい心根のしっかり者、妹たちの心配担当・キリル。



 兄妹の真ん中で計算高さは兄妹でピカイチ、鈍感兄妹の揶揄い担当・マリーシア。



 そして末妹で我が道を行くマイペース、兄姉達への楽しみ提供担当・セシリア。





 時に真面目に未来を見据え、時にほんわかするやり取りをこれからも皆様に提供していきたいなと思っています。



 何かしらの節目に現れる3人のティータイムに今後もご期待いただければ幸いです。




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