裏話No.5:受け取り拒否

 


 本話は、要約すると『モンテガーノ侯爵子息・クラウンの態度が悪すぎて、セシリア別の策を選ぶ』です。

 どうでしたか?



 セシリアは此処から、モンテガーノ侯爵の『提案』を拒否する道に進みます。


 どのように彼の『提案』という名の爵位による強制を拒否するのか。

 それについては是非、本編をお待ちください。



 そして数話前でクラウンの心情についてページを割きましたが、あの彼の心情が本格的に此処でやっと伏線(?)回収です。


 彼の心情を表すとしたら、

「コイツのせいで俺は怒られてるのに、何で俺が謝らないといけないんだ」

 と言った所でしょうか。



「自分の考え無しの行動のせいでこうなっているのだ」という自覚が無い彼だからこその、この言動。


 しかしろくに親からその説明もされずにただ怒られて謝る事を強要されれば、自分で考えるという事をまだ知らない彼がこんな態度になってしまうのも、少し仕方が無い気がします。




 彼は、小さな頃から自分で考える事を教わって来たセシリアとは対極に位置する存在です。

 家庭環境も兄姉と仲の良いセシリアに比べてクラウンは……。




 そんな2人が今後どうなっていくのか。

 敵、味方、距離を置く……etc。


 どちらにしろ2人共、まだ10歳の子供です。

 まだまだ未来ある子供です。



 多少考え無しの阿呆で謝る事も出来ない我儘なクラウンの事。

 面倒事が嫌いと言いながらも、自身の怒りに触れるとある程度の面倒事を背負い込んでも仕返ししちゃう『オルトガン伯爵家の血筋』持ちのセシリアの事。


 少しだけ長い目でみてやっていただければ幸いです。

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