裏話No.4:クラウンの言い分
さて、今回は一連の行動についてクラウン言い分を読んでいただきました。
という事で、彼のバックボーンを少し掘り下げてみましょう。
モンテガーノ侯爵家第二子息、クラウン。
彼はちょっと思い込みの激しい子ですが、彼の育った環境の悪さがその人格形成に深く関わっています。
傲慢を許すどころかそれを良しとして来たその環境が、彼の中の常識を形作っているのです。
だからこそ彼は「え、何でそこでそう思っちゃうの?」と他人が思う様な、皆の常識のちょっと斜め上な考えに至ってしまうのだと思います。
そして何よりも、そんな彼を無責任に持ち上げる彼の周りの子息達に、書いている私は少し腹が立ってしまいました。
え?腹が立つならそう書かなければ良いって?
だって奴ら、気付いたら湧いて出て来ていたんですもん。
どこにだって居ますよね、こういう調子の良い事ばっかり言って甘い汁だけ吸いたい輩って。(笑)
ちなみに、『青田買い』についてエドガーに尋ねる前、クラウンはエドガーが「お前も父親が侯爵なんだから簡単さ」と言ってくれたと認識していますが、これは彼の思い違いです。
エドガーはあくまでも「お前も父親が侯爵なんだから婚約破棄くらい簡単さ」と言っており、「簡単さ」という言葉は「結婚破棄」に掛かっているのです。
しかしその言葉は、『自分の未来を自分で選べる可能性』に出会ったクラウンにとっては、自分に都合の良い言葉に脳内で変換されてしまいました。
人間だれしも自分の都合の良い様に物事を勘違いする傾向がありますが、彼のソレは致命的な所で発揮されてしまっています。
これは彼のちょっとアホな元々の性格が影響しての事なので、今後彼がどんな経験を積んだとしてもこのままでしょう。
え?ソレはちょっとクラウンが可哀想?
何を言う、そのアホっぽさが可愛いのではないですかっ!(←笑)
……同じ風に思ってくれる方が一人でも居てくれれば嬉しいな、なんてちょっと思います。
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